川柳の話

句会

第1回ボヘミ庵 ちいさな川柳大会結果発表!!

『ボヘミ庵ちいさな川柳大会』(通称:ボヘミ庵句会)は、青森市造道にあるブックカフェ「ボヘミ庵」さん(https://www.navitabi.jp/article/6806)と川柳社「満天の星」のコラボレーションとして企画、開催されています。 「ボヘミ庵」に集まってくれる本好きの方に川柳の展示物から「現代川柳」に興味を持っていただき、できれば実作にも参加してもらえたら嬉しいな、参加者が増えたら店内で句会を開催できたら面白いだろうなというのと、店内は詩歌の句集を多く取り揃えており、現代川柳が来店、購入のきっかけになれたらいいな、という思いから始まりました。 第1回目は、店内投句、郵送、Xからの投句と幅広く応募があり、参加者71名、138句が集まりました。たくさんのご参加にお礼を申し上げます。 この中から、佳作20句、秀句3句、特選1句を抜句しました。
句会

〈さみしい夜の句会〉第1回リアル句会 結果

「現代川柳をやってみたいと思っている新しい人と出会いたい!」というこちらの望みどおりの人が数名参加してくれてとてもいい時間を共有することができました。初めての企画にもかかわらず会場を提供してくれた『まわりみち文庫』さんにはお世話になりました。ありがとうございました。
今日の川柳

#7 わたくしはひょうたん島の成れの果て 奈良一艘

川柳にグッとくることやこころ励まされることはそうそうないのだが、この句にはグッときた。 作者を見てさらグッとなった。
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川柳のいま

#6 さみしい夜の句会について 堀本吟さんのコラムから

子規新報2022年8月10日号にて俳人の堀本吟さんが「近くの他人」というコラムで『さみしい夜の句会 短詩集1』について触れてくれています。 記事はこちら → 近くの他人ー現代川柳論ー142
句集

#5「風の時代」を読む

望月弘さんの第二句集。 たかねの風、いつか来た道、流転輪廻の3章で構成されている。 『平成十三年に前立腺癌が見つかり全摘手術を受けた。その後再発して放射線治療をしたが全治には至らず、ホルモン療法で今日まで生かされてきた。(中略)主治医からは、もう年齢的なこともあって手術も放射線治療も無理で、効力のありそうな治療は全て行ったので、あとは寿命との勝負だと宣言されてしまった。それでも何とか生きている。しかし確実に余命はなくなっている。いつか終わる日のくることも承知している。お陰で戦争による飢餓や貧乏も体験してきた。そして今の平和な世界に生かされている。幸せな人生だったと感謝している。』(あとがき) 各章の句と感想を記します。
川柳のいま

#5 商品「川柳の添削とアドバイス」について

6月にWebショップ『満天の星』を立ち上げた。 主に、自分で発行している「川柳の話」や書籍JANコードは付いていないため流通しにくい詩歌の句集や絶版本の販売を目的で立ち上げたのであるが、その中に〈川柳の添削とアドバイス〉というサブスク型のサービスを入れた。こういうのは本来柳社の主幹、主宰が行うものであるが、『満天の星』はそういうのに馴染めない人が集まれる「場」を作るのがコンセプトなので、まだまだひとさまの川柳を添削できるような者ではないと自覚しているが、作句のアドバイスと川柳についての話し相手にはなれるだろうと思い、とりあえずメニューの中には入れた。 そうしたら、なんと申し込みがあったのであった。びっくり。
川柳のいま

#4 川柳大会の投句用紙は何故電子化されないのだろう

このWebサイトを開設してから、大会案内というページを作った。 川柳大会の案内が届いても日々の生活の中に埋もれてしまって締切を失念してしまうことが多く、思い出したときには締切が過ぎていて不義理をしていることが結構ある。 また締切は忘れてなくても、投句用紙が見つからずやはり投句できなかったということも多い。 きっと自分の他にも同じように困っている人はいるだろうと思い、大会案内が届けばPDFで貼り付けはじめたのがページを作ったきっかけである。自分が定期的に読んでいる柳誌はそんなに多くないので情報には限りがあるが、それでも書き進めていくと全国では数多くの大会が開催されているのが分かった。
川柳のいま

#3 安倍元首相の死後、朝日新聞の川柳が批判されている

安倍元首相の死後、7月15日、16日朝日新聞に載った川柳が批判されている。 どんな川柳かというと 2022年7月15日付 (西木空人選)  還らない命・幸せ無限大(福岡県 桑原正彦) ☆高裁も最高裁もなかりせば(東京都 土屋進一)  銃声で浮かぶ蜜月政と宗(神奈川県 石井彰)  銃弾が全て闇へと葬るか(千葉県 鈴木貞次)  去る人の濁りは言わず口閉ざす(千葉県 安延春彦)  これでまたヤジの警備も強化され(栃木県 大塚裕)  梅雨明けと言われ機嫌を損ねたか(東京都 塩田泰之)
今日の川柳

#6 キューピーの媚態に象の足を乗せ 高田寄生木

現代川柳において「象」が登場してきたのはいつからだろうか。 不勉強のため『この句が象を書いた最初の川柳である』というのは見つけられないが 登場後、現在においても頻繁にかつ、飽きることなく書かれる「象」は何を象徴(という言葉にも象が入るが)しているのだろう。 この句はまず「媚態」に目が行く。しなをつくるの「媚態」は女の動作を特定するものではないが 「キューピーの」とあるので、女、子供のしぐさ、句の前半はフェニズムについて書いたのではないかと思われる。
句集

#4 青森懸川柳年鑑ねぶた 2022年(第3集)の紹介

青森懸川柳年鑑ねぶたとは、青森県在住もしくは青森県の川柳社に所属する川柳人がその年の作品10句を提出して、川柳の年鑑を作り長く記録しましょう(あってるかな?)という趣旨で青森県川柳連盟が企画しているもので、今年が3回目。 「発刊にあたって」を読むと1回目が170人、2回目が176人、今回が190人が参加したとのこと。 この数字、他の地域では考えられないかもしれない。当然提出していない人もいるわけで、それを数えるともの凄い川柳愛好人口である。 そう、青森県は川柳が盛んな県である。レベルも低くない、というか全国屈指だと思う。 川柳に限らず俳句、短歌等も盛んなので短詩が好きな県民性なのだろう。 特に川柳は青森県人の気質に合っていると思う。 ほとんどの人は勉強しなくてもすぐ書けちゃうのだ。そこから先はいろいろではあるが。 青森懸川柳年鑑ねぶたとは、そういうアンソロジーである。
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