おとなが読む絵本

おとなが読む絵本

#10 長い長い夜(ルリ)

この物語に出るシロサイは地上最後のオスという設定です。 現実には2018年に最後のオスが死んでいます。 また、卵を大切に守った二匹のペンギンはいずれもオスです。 「長い長い夜」は父として過ごした「長い長い夜」の物語でもあります。
おとなが読む絵本

#9 タコとだいこん (伊佐久美)

この絵本は「面白い」と感じる大人は多くないかもしれません。 オチがないからです。 でも「面白い」と感じる子供は多いと思います。 タコが海を出て大根を採りにいくなんてあんびりばぼーじゃないですか。 その差を感じることは大人としてとても大切なことです。 少し話は変わります。
おとなが読む絵本

#8 ヘレーじいさんのうた ブータン民話

「ヘレーじいさんのうた」は民話「わらしべ長者」の逆物語です。 ものの価値が曖昧になっている現代では、誰もがヘレーじんさんとわらしべ長者の間を行ったり来たりしているのでしょう。 はっきりしないからみんなしあわせな顔ができないのでしょうね。
おとなが読む絵本

#7 スープとあめだま

「おねえちゃん こんな ゆきのなか でかけるの?」  「ゆきだから でかけるんだよ。ボランティア。ホームレスの ひとたちを たすけるの。」  おねえちゃんに誘われてホームレスを助けるシェルターに行くことになった。  (岩崎書店紹介文から) 物語のはじまりはこんなちいさなところから始まります。 ヒマだから姉に誘われ、寒い雪の日にシェルターに行くことになったのです。 ここで誰と会い何を考えどうしていくのか。 物語は適度に省略しながらゆっくりとシェルターでの数時間 ホームレスのひととのふれあいを描いていきます。
おとなが読む絵本

#6 だいじょうぶくん

作   魚住直子 絵   朝倉世界一 発行日 2022年3月 発行社 ポプラ社 (1,480円+税) ともだちがいなくても楽しく生きている大人もいれば ひとりだと死んでしまいそうな大人もいます。 環境が変わって新しい人間関係になじめなかったそうたくん。 どのようにして新しい環境になじみ友達を作ったでしょう。 ともだちのつくり方を忘れた大人に この本は語りかけます。
おとなが読む絵本

#5 ピヤキのママ

表紙は「ニャンイ」という猫の顔である 見るからに凶悪でふてぶてしい 本でも「ふとっちょで くいしんぼうで よわいものいじめの ふだつきの …」 と説明されている オスかメスかも記述がない タイトルが「ピヤキのママ」なのでメスなのかもしれないが オスとして読んだ あの出産の仕方はオスだろう、と思ったけど オスに母性があるのか、という問いかけもあって いろいろ想像させる その「やっかいもののニャンイ」」がピヤキのママなるまでのお話
おとなが読む絵本

#4 戦争をやめた人たち…1914年のクリスマス休戦…

これは第一次世界大戦中戦場であった本当の話です。 彼らはなぜ戦争をやめることができたのでしょうか。 この絵本を読めはその秘密がわかります。 でもそれはむずかしいことではなく わたしたちすべての人間が持っているものです。 わたしたちが持っているもので 戦争をやめることができるのです。
おとなが読む絵本

#3 ノロウェイの黒牛 -イギリス・スコットランドのむかしばなし

「ノロウェイの黒牛」は人から人へ、口から口へ伝承されてきたお話です。 なので、語り部によってずいぶんとお話が変わり、魔女が洗濯女だったり、黒牛が赤牛だったりすることがあるそうです。
おとなが読む絵本

#2 ひとつからはじめよう I AM ONE

じぶんがちっぽけだとかんじたら おもいだしてみて。 すてきなことはいつだって 「1」からはじまるんだよ 
おとなが読む絵本

 #1 字のないはがき

この絵本は、向田邦子さんのエッセイがベースになっています。 (エッセイはこちらから→「字のないはがき」) 物語は原作とほぼ同じなのに原作とは別な感情が湧き上がってくるとしたら、それは西加奈子さんの絵の力が大きいでしょう。
スポンサーリンク