句集

句集

#5「風の時代」を読む

望月弘さんの第二句集。 たかねの風、いつか来た道、流転輪廻の3章で構成されている。 『平成十三年に前立腺癌が見つかり全摘手術を受けた。その後再発して放射線治療をしたが全治には至らず、ホルモン療法で今日まで生かされてきた。(中略)主治医からは、もう年齢的なこともあって手術も放射線治療も無理で、効力のありそうな治療は全て行ったので、あとは寿命との勝負だと宣言されてしまった。それでも何とか生きている。しかし確実に余命はなくなっている。いつか終わる日のくることも承知している。お陰で戦争による飢餓や貧乏も体験してきた。そして今の平和な世界に生かされている。幸せな人生だったと感謝している。』(あとがき) 各章の句と感想を記します。
句集

#4 青森懸川柳年鑑ねぶた 2022年(第3集)の紹介

青森懸川柳年鑑ねぶたとは、青森県在住もしくは青森県の川柳社に所属する川柳人がその年の作品10句を提出して、川柳の年鑑を作り長く記録しましょう(あってるかな?)という趣旨で青森県川柳連盟が企画しているもので、今年が3回目。 「発刊にあたって」を読むと1回目が170人、2回目が176人、今回が190人が参加したとのこと。 この数字、他の地域では考えられないかもしれない。当然提出していない人もいるわけで、それを数えるともの凄い川柳愛好人口である。 そう、青森県は川柳が盛んな県である。レベルも低くない、というか全国屈指だと思う。 川柳に限らず俳句、短歌等も盛んなので短詩が好きな県民性なのだろう。 特に川柳は青森県人の気質に合っていると思う。 ほとんどの人は勉強しなくてもすぐ書けちゃうのだ。そこから先はいろいろではあるが。 青森懸川柳年鑑ねぶたとは、そういうアンソロジーである。
句集

#3 オンコリンカス 落合魯忠第一句集

秋サケの産卵の様子はテレビで目にした人も多いだろう。 忌を嫌うテレビで見てもサケの産卵は感動的である。そしてその後の運命も。 作者が目にしたものは演出されたテレビの世界ではなく、生々しい現実のオンコリンカスの生涯である。 儚きものの生の憧れと死を恐れない畏怖がこの句集の太い動線となっている。
句集

#2 借景 永末恵子第三句集

著者   末永恵子  発行所  航跡社 発行日  1999年4月4日 プロフィール(句集発行時点のもの) 1954年  広島生まれ 1989年7月  同人誌『白燕』入会 1993年4月 『白燕』退会 以降無所属 著書  (句集発行時点のもの) 1989年9月  歌集『くるる』 1991年8月  第一句集『発色』 1994年12月  第二句集『留守』 1999年3月 第三句集『借景』
句集

5・7・5作品集「Picnic」6号発行

野間幸恵さんが発行する「Picnic」も6号になりました。 今回は、あみこうへいさんが『5・7・5を企む「Picnic」』を書いています。 「…今更だが、五七五形式は跋行的とも言える形をしている。リズム的にもその短さにおいても何かを喪失し続けているようにも思われる。 ところが面白いことに、このことが逆に見えないもの、手から零れかねないものを絡め取るという作用を言葉にもたらしている。とにかくそれを思うところから始めよう。」  (5・7・5を企む「Picnic」 あみこうへい)
句集

#1 西恵美子句集『分母は海』 ~ここまでの十年、ここからの十年

第十回東北川柳文学大賞を受賞された西恵美子さんが受賞記念句集『分母は海』を上梓された。東北川柳文学大賞は東日本大震災の翌年、川柳を発信することで震災から立ち上ることを目的として設けられた。恵美子さんは震災から間もなく、職場にて復旧活動中であった息子さんを亡くされてしまう。本句集にはそれからここまでの十年と、ここから先を生きていく想いが二九〇の川柳と共に収録されている。 
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました