#7 スープとあめだま

おとなが読む絵本
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基本データ

作  ブレイディみかこ
絵  中田いくみ
発行日 2022年2月
出版社 岩崎書店 (1,700円+税)





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名前のないさかな

こういう川柳を書きました。

 舟に乗るまでは名前のないさかな  月波与生

わたしたちはみんな名前を持っていますが
自分以外の誰かにその名前を呼ばれないかぎり
名前がないことと同じです。

太郎くんは家族や友だちに「太郎」と呼ばれるから太郎くんであり
ひとりだと太郎くんでなくてもいいのです。

なので、世界中すべての人がひとりなら名前は必要ありません。
でも、世界中すべての人に名前があります。
それはひとりにならないように
世界中の人に「わたし」が会えるときのために
名前が必要だからではないでしょうか。

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はじまり

 「おねえちゃん こんな ゆきのなか でかけるの?」
 「ゆきだから でかけるんだよ。ボランティア。ホームレスの ひとたちを たすけるの。」
 おねえちゃんに誘われてホームレスを助けるシェルターに行くことになった。
 (岩崎書店紹介文から)

物語のはじまりはこんなちいさなところから始まります。
ヒマだから姉に誘われ、寒い雪の日にシェルターに行くことになったのです。
ここで誰と会い何を考えどうしていくのか。
物語は適度に省略しながらゆっくりとシェルターでの数時間
ホームレスのひととのふれあいを描いていきます。

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この本を紹介している記事

岩崎書店

読書メーター

ブレイディみかこ キツかった子ども時代…救われた一冊

分断にどう向きあうか ブレイディみかこさんインタビュー (Youtube)

中田いくみ / Ikumi Nakada (Twitter)

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絵本を読むことの大切さ

ブレイディみかこ+中田いくみ、は 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』のコンビです。この絵本のエピソードは「ぼくイエ」にも出てきます。
どちらから読み始めてもいいのですが、未読の方は是非「ぼくイエ」も読んでみてください。

名前のないさかなが自分の名を知るために
自分以外のたくさんの名前を知るために

そして毎日忙しい大人のみなさん

絵本なら数分で読むことができます。
1日の終わり、眠る前の数分間を絵本を読みながら現代を感じてください

1日1冊眠る前に絵本を読み、それが1年続いたら…。
今、想像できる以上に素晴らしい生活を送ることができることでしょう。

絵本を読む生活を始めてみませんか。



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