#2 ひとつからはじめよう I AM ONE

おとなが読む絵本
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基本データ

文  スーザン・ヴェルテ
絵  ピーター・レイノルズ
訳  島津やよい
発行社 新評論 (1,200円+税)



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すべては「1」からはじまる

ともだちができないと不安になるのは、たぶんこの歌からだろう。

     「一年生になったら」

     まど・みちお作詞/山本直純作曲

     一年生になったら
     一年生になったら
     ともだち100人 できるかな
     100人で 食べたいな
     富士山の上で おにぎりを
     パックン パックン パックンと

ともだち1人できるかさえ不安なのに100人つくるなんて無茶を歌う。
そうしてともだちを数人しか作れなかった自分は、「ともだちのいないやつ」として卑下してしまう。
この言葉がその後の人生においてどんなに呪いの言葉になったことか。
数に呪われるのはその後も続く。

「試験では〇〇〇点は取らないと」
「就職するなら年収は×××くらいは…」
「成果を出せ!目標は□□□」
「△△△歳までは健康で長生きしたい」

生まれてから死ぬまで、数を満たすだけの一生を送っていた自分にこの本は問いかける

すてきなことはいつだって「1」からはじまるんだよ

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じぶんがちっぽけだとかんじたら

うつくしい庭も、発端はひと粒の種。
妙なる名曲も、書き出しはひとつの音符。
あるひとりの奮起・熱意・行動なくして、
どんな運動も変革もおきはしない。
あなたも、わたしも、そんな「はじめの1人」になれるはず。

じぶんがちっぽけだとかんじたら
おもいだしてみて。
すてきなことはいつだって
「1」からはじまるんだよ     (中表紙の言葉より)

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出版社からひとこと

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おとなのみなさんへ

とてつもない偉業も、はじまりは「たったひとりのアクション」です。花いっぱいのみごとな庭も、まずはひと粒の種を大地にまくことなしにはつくれません。いまわたしたちが目にし、参加している運動もすべて、ひとつのアイディア、はじめの一歩、さいしょのひと声、おもいやりにみちたひとつの行動から発しています。この世界をもっと生きやすく、心かよいあう平和な場所にするための第一歩は、だれでもふみだすことができます。わたしたちはみな「アクティヴィスト」なのです。
(作者スーザンのあとがきより抜粋)

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絵本を読むことの大切さ

こういう大人からの視点でかかれた絵本を嫌う人もいます。
子どもは子どもらしいもっと面白くておおらかな物語の絵本を読ませたい、と思うのです。

しかし松谷みよ子の「いなあいいないばあ」にせよ、なかがわりえこの「ぐりとぐら」にせよ、大人の視点が入っている子供らしい面白い絵本です。
ぼくのような「ともだちがすくない」から始まり、数の呪いに囚われた大人にならないように本書のような絵本をたくさん子どもに与えてください。

そして、毎日忙しい大人のみなさん。絵本なら数分で読むことができます。
1日の終わり、眠る前の数分間を絵本を読みながら絵を感じてください。

1日1冊眠る前に絵本を読み、それが1年続いたら…。
今、想像できる以上に素晴らしい生活を送ることができることでしょう。

絵本を読む生活を始めてみませんか。

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