◆ 基本データ
作 伊佐久美
発行 講談社
価格 1400円(税別) 32ページ
◆ そもそもタコはだいこんを食べたくなるのだろうか
第42回(2021)講談社絵本新人賞受賞作
ある日タコは突然「だいこんが食べたい」と思い立つ
そもそもタコはだいこんを食べたくなるのだろうか?
でもわたしたちも突然「天ぷらが食べたい」と思い立つ
そのとき「そもそもニンゲンは天ぷらを食べたくなるのだろうか?」とは思わない。
食べたいものは食べたいしそれは食べたいときに食べたいものだから
こうしてタコは海を出てだいこんを採りに行く
はたしてタコは食べたいときに食べたいものをたべられるのだろうか
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「タコ」と「大根」が主役!? 絵本新人賞579作品の頂点に「傑作」のおスミつき(コクリコ)
絵本を読むことの大切さ
この絵本は「面白い」と感じる大人は多くないかもしれません。
オチがないからです。
でも「面白い」と感じる子供は多いと思います。
タコが海を出て大根を採りにいくなんてあんびりばぼーじゃないですか。
その差を感じることは大人としてとても大切なことです。
少し話は変わります。
「おかじょうき川柳社」と言う川柳が好きな人が集まるところで『変』というお題の川柳を募集しました。そして全国からたくさんの『変』を使った川柳が集まりました。
変化、変身、七変化、、変電所、変声期、変換キー …。
そして、大賞に選ばれた句は
電柱にかわってくれと頼まれる 中前棋人
でした。そうするとこの川柳に「この句のどこが『変』なんだろう」という質問がありました。
すると、むさし、というおかじょうきを代表する人が
「私は、「電柱に」「かわってくれと頼まれる」ことが「変」だということで佳作としました。
十分変な話だと思います」と応えました。
この世界、変なこと、面白いことは無限に存在しています。
「最近面白いことが少ないなあ」と感じたなら、絵本を開いてみてください。
面白いことは「何か」に気づくかもしれません。
毎日忙しい大人のみなさん
絵本なら数分で読むことができます。
1日の終わり、眠る前の数分間を絵本を読みながら現代を感じてください
1日1冊眠る前に絵本を読み、それが1年続いたら…。
今、想像できる以上に素晴らしい生活を送ることができることでしょう。
絵本を読む生活を始めてみませんか。