#10 長い長い夜(ルリ)

おとなが読む絵本
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◆ 基本データ

作・絵 ルリ
訳   カン・バンファ
出版社 小学館
価格  1400円(税別) 143ページ

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◆ 前へ進む勇気

サイとペンギンが海を目指して旅をする。取り合わせが不思議な物語だ。
でも、最初のページを捲るとそれは必然だったかのように物語は始まる。
人間に保護されたサイが柵を抜けて外の世界へ進んだとき
海を目指す長い長い旅は始まったのだ。
途中何度も途中、密猟や戦争など人間の理不尽さに打ちのめされるけど前へ進む。
自分は何者か、海とは何か、仲間とは何か
作者ルリのイラストが絶妙で、結末を言葉でまなく1枚の絵としたのが心に残る。

『わたしたちはみんな、たくさんの思い出に励まされながら生きています。ひとりぼっちでも長い長い夜に」たえぬく勇気を出し、助け合うことでつらい今日を生き抜けば、わたしたちもまたいつか、どこかであいさつできる日か来るかもしれません』 (訳者あとがき カン・バンファ)

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絵本を読むことの大切さ

この物語に出るシロサイは地上最後のオスという設定です。
現実には2018年に最後のオスが死んでいます。

また、卵を大切に守った二匹のペンギンはいずれもオスです。
「長い長い夜」は父として過ごす不安な「長い長い夜」の物語でもあります。

そして毎日忙しい大人のみなさん
絵本なら数分で読むことができます。
1日の終わり、眠る前の数分間を絵本を読みながら現代を感じてください

1日1冊眠る前に絵本を読み、それが1年続いたら…。
今、想像できる以上に素晴らしい生活を送ることができることでしょう。

絵本を読む生活を始めてみませんか。

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