さみしい夜の句会報 第154号を発行しました

さみしい夜の句会
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さみしい夜の句会報 第154号(2024.1.28-2024.2.4)

第154回の参加者は52名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい。投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

先週は風邪を引いてしまい予定をすべてキャンセルして引きこもっていました。3月、4月、川柳大会へ選者としての参加が続くため、病気にだけはならないように体に気を使っています。春が待ち遠しい2月です。

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◆ 参加者(52名)

しまねこくん、唯有(ゆう)、まつもともとこ、佐竹紫円、傾自郎、水の眠り、エミリー・メープル・ボーン、片羽 雲雀、水色の午後、ダリア220、souko 守宮、西脇祥貴、輪井ゆう、虚見津山都、西沢葉火、温(ハル)、古城エッ、やは、花野玖、石原とつき、星野響、crazy lover、りゅうせん、宮坂変哲、しろとも、石川聡、おかもとかも、鵠、以太、馬勝、涼閑、海馬、池田 突波、砂原妙々、岡村知昭、かれん、ぱさ、汐田大輝、いずみ、朝森たけ、雷(らい)、小沢史、まつりぺきん、天やん、東こころ、もふもふ、Tomo、せば、千春、朝の露となりて、とるばどーる、月波与生

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◆ 川柳・俳句

冷蔵庫から出てくるような姉でした 海馬

てつちりの締めを玉音にて宣す しまねこくん

五本ほど葱を束ねて変身す しまねこくん

相席でいいなら春のお隣へ しまねこくん

マシュマロの誰も傷付けない形 嶋村らぴ

筆洗で湯灌だなんて8ページ まつりぺきん

フクロウがミミズクBへ渡す箱 いずみ

ぷるぷるゼリー危な絵の白い肌 いずみ

さみしみは冴える月にも届かない 砂原妙々

泣きやんで九官鳥の屁とわかる 岡村知昭

ちょっと豆浴びてこようか日帰りで しろとも

節分に届く土星の詰め合わせ 星野響

目の覚めた人から永久に眠れます 輪井ゆう

いちめんに練乳注ぎ完全犯罪 小沢史

   *

逢いたいひとにトントントンとノックする まつもともとこ

春来る今日一番のニュースかな 傾自郎

俺と言うあたし言いたい自称言う エミリー・メープル・ボーン

不惑誘惑 狂れぬ首輪くださいな 片羽雲雀

立春の夢彼を手放す強さ辛さ ダリア220

デパ地下にヒトの匂ひや春来たる souko 守宮

免罪を樹皮と解く中島みゆき 西脇祥貴、

お局が居らぬ間の女子会天国 温(ハル)

ひとつめの箱庭からの電報 やは

今宵はひとりでダンス天国 crazy lover

牛乳パンふわり誤読しちゃいそう りゅうせん

冬北斗我にも見ゆる死兆星 宮坂変哲

マントヒヒだったら飛べる 西沢葉火

鬼やらひ優しいふりの不得意な 花野玖

かまぼこさながらに重力に抗えな姉妹 石原とつき

冬晴れに吸い上げられるみかんの ”み” 石川聡

自己批判するべきぼくのたまごやき 鵠

原作の原作として山眠る 以太

トラウマとピアスホールが乾かない 馬勝

精霊も死者も息づく雪明かり 涼閑

待春や初めて席を譲らるる 池田 突波

前髪を切って地面に埋めている かれん

騒音を蛙に変える雨の艶 雷

アルタイル羊数えて眠れぬ夜 天やん

繋がった夜を誤魔化すための月 東こころ

大ぶりの牡蠣の仕打ちに唸るのみ もふもふ

瘡蓋を剥がすごとくに虎落笛 佐竹紫円

もう一度戻れたとして寒の雨 Tomo

青鷺を鶴だと思う夜更けかな せば

ツナサラダ竹井紫乙を考える 千春

   *

中辛の喪黒福造的余韻  月波与生

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◆ 短歌

駅の名に森があるから亡き人が囁いてくる木霊《こだま》となって 唯有

おそろいのカップを買ったニコアンド二月の街の陽だまりになる 水の眠り

   *

立春に生まれた父がやわらかく笑って毎年連れて来た春 佐竹紫円

僕はもう寂しくないの美しく静かな海の記憶あるから 水色の午後

タイミング計っていたら5年経ち証人欄は空白のまま 古城えつ

君の字の形や癖が愛しくてもう会えないから真似して綴る 虚見津山都

消え惑ふ筝の調べを埒も無く聴き入る空の如月の月 ぱさ

「ただいま」と家に帰れば茶の間にて母がにっこり微笑むような 朝森たけ

有名な高慢電車通りますちきちき来たぞ信号黄色 山羊の頭

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◆ 詩・短文

※ 掲載はありません。

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◆ 作品評から

古えの星座のように点々をつないで語る希望の神話 水の眠り
 ~最後が惜しい。星座→神話では意外性がない。もっとワタクシゴトに近づけて書いた方が作品として立ってくると思う。古も希望も言葉としては邪魔。(月波与生)

おそろいのカップを買ったニコアンド二月の街の陽だまりになる 水の眠り
 ~私もニコアンドのカップ多いです(朝の露となりて)

どうしても蛸になりたい尼崎 汐田大輝
 ~不思議な力強さがある句。尼崎にタコ焼き屋さんは多そうだが「どうしてもなりたい」動機を知りたい。(月波与生)

さみしみは冴える月にも届かない 砂原妙々
 ~いい御句です(とるばどーる)

亡き父よ覚悟を決めておいてくれうるさい母がそちらへ向かう 朝森たけ
 ~なんともせつなく面白い作品。亡き父は喜ぶか、隠れるか。(月波与生)

チャーハンの評判高きラーメン屋 宮坂変哲
 ~ラーメン屋あるあるですね。ラーメン専門店なのにチャーハンの方がうまい。中華そば以外どのラーメンも不味いという強者(?)な食堂もありました。(月波与生)

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◆ 第154回句会報ダウンロードはこちらから

第154回句会報(PDF)

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