さみしい夜の句会報 第151号を発行しました

さみしい夜の句会
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さみしい夜の句会報 第151号(2024.1.7-2024.1.12)

第151回の参加者は54名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい。投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

川柳「葦群」を読んでいたら芳賀博子さんが「小さな書店」というエッセイを書いていて、その中でまわり道文庫に立ち寄り店主から「ここで川柳句会も開かれたんですよ」と聞いたことを書かれていました。これは10月に開催した「さみしい夜の句会」のことなんですが、ささやかなことが意外な人へ響いていたりしてちょっと嬉しくなりました。

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◆ 参加者(54名)

川合大祐、雷(らい)、輪井ゆう、温(ハル)、月硝子、水の眠り、古城エッ、Take、syusyu、もふもふ、西脇祥貴、岡村知昭、上崎、おかもとかも、しまねこくん、しろとも、西沢葉火、海馬、蔭一郎、りゅうせん、みさきゆう、片羽 雲雀、エミリー・メープル・ボーン、透影 弦、唯有(ゆう)、水色の午後、souko 守宮、やは、まつりぺきん、石原とつき、うつわ、池田 突波、靈夢、早坂ユキオ、たろりずむ、まつもともとこ、石川聡、何となく短歌、そのかな、佐竹紫円、Pro 下民g team JIRO、元さん、鴨川ねぎ、ヴたこ だょ、奈津実、東こころ、花野玖、涼閑、ok、凪ちひろ、せば、長谷川古風、とるばどーる、月波与生

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◆ 7・7、5・7・5 (川柳・俳句)

ここは現実じゃない 春、神の糸 やは

love and penis 膣内で眠れよ やは

住み慣れた思考の町の滑走路 雷

Googleで呪文を解いて読む知らせ 雷

幽霊を介さず喧嘩しなさいよ おかもとかも

素人とした事が無いお餅つき しまねこくん

餅にまで自分らしさを言はせるか しまねこくん

松過て賀状出さない人と逢ふ 花野玖

ピスタチオ少年たちをビス留めに 奈津実

明らかに小野妹子であるしゃもじ 岡村知昭

痛風の田螺に出会わない不思議 岡村知昭

鍋焼のアルミに人影が映る 蔭一郎

空ならば巨大化できる魚たち 輪井ゆう

伏線の火鉢に溜まる尾骶骨 川合大祐

透明の田端義夫と鬼ごっこ 川合大祐

   *

蝋梅や飴細工かな口づける 水の眠り

冬の夜両手に余る砂糖菓子 月硝子

寒椿武原はんのすこしづつ syusyu

お雑煮を溶けるまで煮る齢かな もふもふ

万の子守歌に手を浸す中島みゆき 西脇祥貴

蜜柑ならあるよ、ようやく冬ざかり 上崎

新年は抱いて寝るからほっといて しろとも

闇討ち際で濡れる足 西沢葉火

奥歯にギターのピック挟まったような 海馬

鼻から入ってこないバナナな話 りゅうせん

PCT,咥えタバコの冬菫 片羽雲雀

霜焼けと寝れずに夜明け走る汽車 透影 弦

空風や実のならぬ木の無き庭に souko 守宮

よく見れば祖父のトグルは弱のまま まつりぺきん

芸の三月の断食の「久しぶりね」肌触り 石原とつき

虚しくて暦の空白埋まらない うつわ

寒の雨憎い恋しと口遊む 池田 突波

コーヒーを MINI STOPで 飲んでいる 靈夢

おぢ達へレシピ通りにつくる嘘 まつもともとこ

枯木星おもひでだけが逝きすぎる 石川聡

6の目が出続けてなお生きている そのかな

成人の日の鮮しきブレーキ痕 池田 突波

FPS 感謝の気持ちで 死体撃ち Pro 下民g team JIRO

再開発 ぼくのねぐらはどこ行った 鴨川ねぎ母

真っ白いぼうし逢瀬を隠す夜の 東こころ

光にも影にもなれずゆく夜道 涼閑

風のにおい気管支ピースサイン痛い ok

遠火事や淋しさに火を点けたのか せば

   *

幻滅するのはモザイクが消えたとき 月波与生

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◆ 5・7・5・7・7(短歌)

お忍びは風化してから思い出のスパイスとしてカレーに混ぜる 古城えつ

   *

犬はだめ、先に死んでしまうから。あかるく諭す母の言い訳 水の眠り

キュルキュルと嫌がるエンジン起こしつつ今日も仕事と眠い目こすり Take

拭えない不安を抱え生きている冬のエフィラのかそけき光 みさきゆう

酔った君キスした夜のあいことば なぜだか「俺の彼女になれよ」 エミリー・メープル・ボーン

眠いのに寝るのが怖い夜だから月のクレーンでつられるを待つ 唯有

長い夕方だったなどと屁理屈並べる二十三時の亡霊で 早坂ユキオ

非常口マークの人が点Pをタルトタタンと二段飛ばしで たろりずむ

他人には分からぬでしょうあの人に導かれてる今日も明日も 何となく短歌

静謐な夜に祈れば閉じた目の奥でアオスジアゲハが羽ばたく 佐竹紫円

目を擦り赤い朝焼けビロードな景色の艶で微睡む時間 元さん

唯一のマカロニサラダと名づけし君の夜食が凍るキッチン ヴたこ だょ

ねぇきっとわたし何かをまちがった動けないまま雪が積もって 凪ちひろ

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◆ 詩

元気か?と
その一言で
笑顔咲く
年の離れた兄ちゃんの
愛情ちょっぴり嬉しくて(温(ハル))

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◆ 作品評から

透明の田端義夫と鬼ごっこ 川合大祐
 ~まごまごしていると鶴田浩二は海洋深層水(石原とつき)

Googleで呪文を解いて読む知らせ 雷
 ~「呪文」がいいですね(長谷川古風)

蝋梅や飴細工かな口づける 水の眠り

 ~ふんわりした優しいイメージの御句です。水の眠りさんにぴったり(とるばどーる)

闇討ち際で濡れる足 西沢葉火
 ~闇を閣とあわてて読んでしまい時事川柳ジュニークかと思いました。
最近スマホの字が見えにくい(まつもともとこ)

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◆ 第151回句会報ダウンロードはこちらから

第151回句会報(PDF)

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