さみしい夜の句会報 第144号を発行しました

さみしい夜の句会
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さみしい夜の句会報 第144号(2023.11.19-2023.11.26)

第144回の参加者は65名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい。投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

「さみしい夜の句会」合同句集3集の参加受付を開始いたします。1集29名、2集37名とたくさんの方が参加されました。今回もたくさんの方の参加をお待ちしております。参加希望の方は「参加します」の連絡をDMにてお知らせ下さい。詳細をお伝えします。参加は無料ですが句集の購入をお願いしております。

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◆ 参加者(65名)

片羽雲雀、しまねこくん、汐田大輝、宮坂変哲、何となく短歌、小山あすか、syusyu、花野玖、ラーラ、西脇祥貴、中村マコト、元さん、たろりずむ、西沢葉火、おかもとかも、Tatsuo Kanase、水の眠り、古城えつ、小沢史、石川聡、みさきゆう、ダリア220、crazy lover、山羊の頭、しろとも、かれん、比島アルト、もふもふ、萩原アオイ、温(ハル)、りゅうせん、ちゅんすけ、涼閑、輪井ゆう、阿笠香奈、カゲキ・ちゃけぞう、夭夭雷、うつわ、鴨川ねぎ、Take、丸山修平、石原とつき、、まつりぺきん、佐竹紫円、ユウ、燕雀之心、東こころ、岡村知昭、海馬、蔭一郎、春永睦月、はゆき咲くら、む〜みんママ、小夏 巣鳥、KOTODAMA天国、凪ちひろ、ヴたこ だょ、水色の午後、十六夜、とるばどーる、mugwort、、名犬 ぽち、ピアス、STUDIO Kawa’z、月波与生

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◆ 7・7、5・7・5 (川柳・俳句)

地下道の隅の無風を触りたい おかもとかも

借りてきた冬服だからおとなしい しまねこくん

靴を履き靴のまんまでおでん鍋 しまねこくん

ぜんぶひらがなのてがみを焼いて寝る 岡村知昭

片方のまゆ毛を剃ってししゃも焼く 蔭一郎

顔だったと分かる省略が効いている 海馬

ベニズワイガニと叫んで禁固二年 岡村知昭

おかめより粋なをんなのもつ熊手 syusyu

てにをはをくすぐられるとたまんない おかもとかも

冬薔薇高学歴と付き合った事無い ダリア220

さようなら右に傾く谷町線 中村マコト

紅葉もみぢ鬼女となるほど愛せぬが ラーラ

時雨来て塩分の濃い犬吠える 汐田大輝

焼き芋になれなきや何にもなれねえぞ しまねこくん

鍵穴をほじる思い出ごとほじる しろとも

きずあとに都を造るシジミチョウ まつりぺきん

冬菫きみになりたい日もあった 片羽雲雀

定年や息を殺して仕事する 宮坂変哲

くちびるを縫われて終わる反抗期 小山あすか

ふわふわと枯芝踏まば空青し 花野玖

すがると生地が出ちゃう中島みゆき 西脇祥貴

松ぼっくりのアーカイブ 西沢葉火

暫定やザイムはザムザ繰り返す Tatsuo Kanase

鈍痛は卵ケースに隠してる 小沢史

浅漬ぱりぱり脳は脂で出来ているよ 石川聡

理屈っぽい本性つかれ去ってゆく我 crazy lover

興味深黒いカバンを聴いた昼 山羊の頭

純潔がすみ色だからゆるせない かれん

老いらくの恋に冷酒も火に油 もふもふ

幻想がむくんで靴下が脱げる りゅうせん

真円をきちんと描く冬の海 ちゅんすけ

思い出をひとつ沈めた冬の海 涼閑

綿毛だけ世界のヒビを撫でている 輪井ゆう

あぁこんなにも私は猫を抱きたい 阿笠香奈

ガタゴトと揺れて流され荒川線 カゲキ・ちゃけぞう

君と僕だけの言語で話そうよ 鴨川ねぎ

狂わせるドッジボールが徐々に赤 丸山修平

薄暮は「そんなものよ」しゃっくりの二人羽織 石原とつき

冬ざれの一部となりて吾は立てり 佐竹紫円

溶けだしたアイスクリームほどの恋 東こころ

蒸し暑い愛など金魚鉢の外 小夏巣鳥

天狼の青き光に胸射らる とるばどーる

overdoseめけるイチョウの夜は冴ゆ mugwort

蝶として空をなぞればゆうらしあ 月波与生

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◆ 5・7・5・7・7(短歌)

イチョウなら銀河になった喧騒に静かに佇む銀河になった ユウ

侘しくて10cc中に出すそれとも口にほんとの愛は ヴたこ だょ

この先につながるものは君の手じゃないと知ってた、じっと手を見る 何となく短歌

北風の冷えた空気が優しさの温もり変わる恋人の街 元さん

落ちている百円玉を拾えないかと言って踏んだりもできない たろりずむ

難産か! 十一階のマンションを倒す気になって会えたよBABY 水の眠り

コンビニが無かった頃の熱っ熱はカイロ代わりな!コーンポタージュ 古城えつ

来春の約束をする千切られたほころびを縫い繕いながら みさきゆう

「しあわせにする」と約束したことを網戸もしっかりと聞いていた 比島アルト

セフレじゃないよねって怖くて聞けなくて今日も自分を無駄遣いして 萩原 アオイ

ドア凹み白い傷跡縦線にドラレコ映像出したろか 温(ハル)

いつまでもくもりが残るサングラス安いレンズを丁寧に拭く 夭夭雷

恍惚のあなたとともにはじめよう哲学的な対話と考察 うつわ

中学で同じ部活の同級生今や地元の医師会会長 Take

なにもかもゴミ回収に送りだす梯子が架かり虹に呼ばれ はゆき咲くら

園と軍信州の地でパルセイロ青空映えるアルプスになれ 燕雀之心

緋緋(あかあか)と目を焼くように帳(とばり)降り

あなたとわたしを永遠(とわ)に隔てる 春永睦月

胎盤を持ち帰ると言った娘医者に断られせめてと、撫でて離れる む~みんママ

眠れない夜だからこそあなたから「おやすみなさい」と言ってほしくて KOTODAMA天国

人生の折り返しかはわからない保険会社の「長生きリスク」 凪ちひろ

窓の外強風が吹く山小屋の風音に似た記憶の音 水色の午後

真夜中のぶらんこ蹴り上げ冬銀河 夜も眠れずひとり彷徨う 十六夜

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◆ 作品評から

靴を履き靴のまんまでおでん鍋 しまねこくん
 ~アメリカ人やからかな?(名犬 ぽち)

愛しくて幸せだったjpgのクラウドに僕も上がっていきたい 水色の午後
 ~クラウドコンピューティングが当たり前になってしまったが少し前までフロッピーディスク1枚でも愛しくて幸せだったのだ。(月波与生)

この先につながるものは君の手じゃないと知ってた、じっと手を見る 何となく短歌
 ~見てた手を、別の誰かが見てた。だからもう、この手はひとりぼっちじゃないよ。(ピアス)

南港と天王寺を行き来する野鳥はどこで眠るのだろう 古城えつ
 ~インターネットカフェで眠りました。鳥語が分かるようになると人語はきつく感じます。(月波与生)

ひとりでも白線の上まっすぐに 中村マコト
 ~白線から落ちたら地獄なんだよなと思いつつ、いつのまにかボクたちは白線の上を歩かなくなった。あれからずっとボクは地獄に住んでいる。(月波与生)

美しい想い出として片付けて非通知だけど誰だか分かる 馬勝
 ~「非通知だけど誰だか分かる」心情に泣ける。ちなみに私は非通知には出ません。(月波与生)

セーターはわたしを脱いで横になる 蔭一郎
 ~ああセーターになってしまいたい。変に捩じらず「わたしを脱いで」とシンプルにしたのもいい。(月波与生)

侘しくて10cc中に出すそれとも口にほんとの愛は ヴたこ だょ
 ~深い詩ですね。真をついていると言いますが人間そのものですね(STUDIO Kawa’z)

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◆ 第144回句会報ダウンロードはこちらから

第144回句会報(PDF)

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