さみしい夜の句会報 第146号を発行しました

さみしい夜の句会
スポンサーリンク
スポンサーリンク

さみしい夜の句会報 第146号(2023.12.3-2023.12.10)

第146回の参加者は73名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい。投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

「さみしい夜の句会」作品集Ⅲへ早速参加表明いただきありがとうございます。参加の締切は今月末となっております。参加を迷っている方は2023年の締め括りとして作品20句(もしくは20首)を作品集Ⅲへ載せませんか。(今回は川柳、俳句、短歌のみの募集です)参加費は無料ですが作品集の購入をお願いしています。

スポンサーリンク

◆ 参加者(73名)

馬勝、東こころ、しまねこくん、せば、花野玖、西沢葉火、中村マコト、水の眠り、石原とつき、温 (ハル)、古城エッ、凪ちひろ、海馬、宮坂変哲、片羽 雲雀、汐田大輝、Emily (エミリー・ボーン)、西脇祥貴、おかもとかも、いずみ、みさきゆう、山羊の頭、鴻鵠之志、燕雀之心、元さん、mine、鴨川ねぎ、Moon、透影 弦、ひなとと。、Take、ダリア220、何となく短歌、さー、みりん、酔名、やは、小沢史、ももまろうめこ、輪井ゆう、岡村知昭、夭夭雷、こっちゃん、凪ちひろ、蔭一郎、りゅうせん、Hirokatsu_Kikuchi、佐竹紫円、石畑由紀子、碧乃 そら、たろりずむ、月立耀、菊池洋勝、しろとも、涼閑、十六夜/朔、上崎、はゆき咲くら、まつりぺきん、雷(らい)、うつわ、靈夢、Tomoko、kikugen、小山あすか、石川聡、池田 突波、月硝子、syusyu、死んでるみたいに生きてる子、星野響、ゆりのはなこ、月波与生

スポンサーリンク

◆ 7・7、5・7・5 (川柳・俳句)

鳩尾の痛み月光部屋に入り せば

魔法から冷めてメルカリ行きのチェキ 東こころ

マフラーを家族に加へれば二人 しまねこくん

きのうから左手よりもふしあわせ 岡村知昭

牛丼が大きく見える観測所 汐田大輝

外れたら鳩になるべし宝くじ しまねこくん

静電気なのに不思議な顔をして 上崎

テレフォン人生相談冷たし手 しろとも

AIAIAー!語るんじゃない愛なんて 水の眠り

マフラーを首に巻かれるバイオリン しまねこくん

帰れない向日葵と寝たばっかりに 石畑由紀子

ジャージ脱ぎジャージに着替えてる厚着 蔭一郎

レノン忌のパンツ開戦日の夢精 海馬

過呼吸の豚が真っ赤な空に似る 汐田大輝

北限の皇帝たちが着ぶくれる 汐田大輝

はやく手を、掴めないなら天秤座 やは

静かに、と馬の毛なみが云っている やは

資本主義なのか精巣の丸 水の眠り

大奥の庭で百年生きた象 いずみ

二丁目のセブンの前で夜の生まれ Emily

巡回の女医から狂ひ出す神楽 汐田大輝

聞いていた話と違う花言葉 中村マコト

冬晴や健診センター窓大き 花野玖

  *

戦争の原因つくる救世主 馬勝

ポテトの群れを飼っている 西沢葉火

南極のペンギンにさえ鐘は鳴る 鴨川ねぎ

珈琲に歪んで映る苦い顔 宮坂変哲

カブトムシ張りついて泣く副鼻腔 片羽雲雀

静寂の家電そらんじる中島みゆき 西脇祥貴

古代魚の真似があまりにうまい人 おかもとかも

我儘なとこも好きかな人たらし 山羊の頭

冬の昼あなただけの変態です ダリア220

さびしさにライトアップが滲む街 みりん

冬ざれの河川敷にも影ひとつ 透影 弦

リカちゃんの眼も私もまっすぐじゃない 小沢史

寝返りを打っても誰に迷惑かけず ももまろうめこ

しかめ顔もかわいい恋もっと噛む 輪井ゆう

終わらないああ副業が終わらない こっちゃん

くるい始める薄暮の動物園 りゅうせん

難病の童貞へ見す餃子の具 菊池洋勝

遠い日の憂い封じて忘れ草 涼閑 

使用済み保元・平治の乱募集 まつりぺきん

耳つまらせてトンネルの穴抜ける 雷

大声のま白き宴独り居る うつわ

辛くても生きねばならぬ愛の為 靈夢

鳩鳴いて 氷に閉じ込められた秋 Tomoko

そこを曲がれば砂利道ボイス 小山あすか

はぐらかす白息濃くて濃くて 池田 突波

九州の葱ほっそりと膳を統べ 月硝子

雪もよひ舞台は悲劇だけを生み syusyu

竜の玉地上の星と心得て 佐竹紫円

星冴えてもう戻れない未分化に 星野響

  *

ささくれがティラノザウルスになり走る 月波与生

スポンサーリンク

◆ 5・7・5・7・7(短歌)

イソギンチャクはアゲインしかし魔法は男子は失恋 石原とつき

豚玉をひっくり返す一瞬に自炊の濃さを示した手付き  古城エッ

お盆には後悔したので正月はネットで買った耳栓持ってく 凪ちひろ

バムケロとおまじないしてドーナツを揚げるこのまま一緒にいたい みさきゆう

進撃の 巨人に向かう 兵団を 力強くも 華やかに舞う 鴻鵠之志

駐車場孤独を運ぶエンジンが温まるまで一人ため息 元さん

さざ波にさらわれ夏に手を振った一人ぼっちのさみしい夜に mine

林檎入り 咖喱食べたき 師走かな冬の窓 囀り奏づ 黄連雀  燕雀之心

屍を蹴り飛ばしたら魂がぽてって落ちてまだ光ってる 透影 弦

大声で笑える人は朗らかと言われて真似る玩具のように ひなとと。

知ってれば得する事も有るだろに知らないばかりに馬鹿にされてて Take

ただ独り職場で鼻唄口ずさむ次週の準備が捗る土曜 何となく短歌

現実を逃避するよう列をなすコース料理としての現実 さー

酔っているときには洗わず酔いが覚めてから洗えと言われたこのワイングラス 酔名

かじかむ手 タバコのような白い息 黄昏れるのはオシャレ過ぎるか 夭夭雷

一枚の布を隔てたようにまた世界がすこし遠くなる夜 佐竹紫円

おぼろかに泣きたい夜はクリオネに喰われ包まれ眠りにつきたい 碧乃 そら

鑑定団まで観てしまう全自動録画機能があるばっかりに たろりずむ

息継ぎの下手な私が沈んでるポコポコポコポコボコボココボ 十六夜/朔

冬ざれに知らぬ誰かのため祈る(大丈夫だよ)わたしでいたい はゆき咲くら

一瞬の気の迷いから一生を台無しにする一人の一夜 死んでるみたいに生きてる子

スポンサーリンク

◆ 詩

永遠に
あなたのものと
胸に秘める
紫のまだら模様に
咲く花の名はホトトギス
誰も知らない
私の涙 (Moon)

最初から心など通じ合ってはいなかったけれど
それをひとりで浮き彫りにして
ひとりで苦しむあなたに
私はどうすればいいのですか
私から離れて泣くあなたに
私はどうすればいいのですか(kikugen)

誰かと居る時の
” ぼっち “は
ひとりの時の孤独より寂しい。
だから 期待などしない。
ひとり ハラリと
我が道を往く。(温 (ハル))

スポンサーリンク

◆ 作品評から

ダンボールに寝ないとみれぬ夢がある 月波与生
 ~この一句、心に刺さりました。あぁきっと路上で頑張って生きておられる方を想像しました。差別ではなく、そういうところでしか寝れない、胸に刺さる……、せめてあたたかい夢を見て欲しいと思わずにはいられませんでした。(ゆりのはなこ)

朝だけど私の部屋は深海だから溺れて沈め ヴたこ だょ
 ~5777の作品。最後の「溺れて沈め」でストンと落ちる。定型にもできるのだろうが深海だからどうしようもない感もわかる。(月波与生)

懐かない犬が困った顔している 雷
 ~懐かない犬は必死である。人に捨てられると生きていけないがどうしても人と上手くやっていけない。困った顔をして必死に吠えている。(月波与生)

鳩鳴いて 氷に閉じ込められた秋 Tomoko
 ~もう、フランスは随分寒いでしょうね。秋と氷の取り合わせが気持ちだけ旅行に連れていってくれました✈️ありがとうございます。(水の眠り)

スポンサーリンク

◆ 第146回句会報ダウンロードはこちらから

第146回句会報(PDF)

タイトルとURLをコピーしました