さみしい夜の句会報 第255号を発行しました

さみしい夜の句会
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UnsplashCharlie Greenが撮影した写真

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さみしい夜の句会報 第255号(2026.1.4-2026.1.11)

第255号の参加者は56名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

『真夜中句会』は締切が1月20日です。「さみしい夜の句会」から生まれた主に中級者以上の方を対象とする川柳句会です。現在10名程の参加となっております。20名程度で句座を作りたいと思います。詳細は(https://forms.gle/U9h6mew4sbbhNELNA)に記入しました、ご参加をお待ちしております。

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◆ 参加者(56名)

クイスケ、西沢葉火、カオルル、しまねこくん、真白(ましろ)といいます。、栗井ゆずる、ふくろうたかこ、宮坂変哲、汐田大輝、気まぐれさん、岡村知昭、山田真佐明、水の眠り、朝暮ミナミ、安藤 蜜豆、藤岡あや、西脇祥貴、Nichtraucherchen、あづみのマルコ、空野つみき、雨声、江口ちかる。、白水ま衣、田中 美蟲角、青海波、塩の司厨長、まあ、三明十種、都まなつ、蔭一郎、アイン、非常口ドット、天然石アクセサリーkiki’s、台風のめ、しろとも、砂原妙々、鈴木正巳、モロッコひろみ、片羽 雲雀、宮坂変哲、季川詩音、まどけい、そうこにし、松本清展、akao、佐井杜有、暮石恋衣、アリタ別館、うつわ、なさわご、イチロー、川上 黒冬、よもやま さか、森内詩紋、月波与生

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◆ 川柳・俳句

女ひとりでは産まれぬ厳冬祭 クイスケ

サロメの棘に引っかかり骨が折れ クイスケ

火葬場に仕事始の煙立つ 蔭一郎

そうなのかその髪型で凌ぐ気か 蔭一郎

にんげんのうぞうむぞうをしのぐ雨 蔭一郎

スズナからスズシロまでの亜空間 蔭一郎

回想と若菜を摘んでいてふたり 蔭一郎

寒の浜罪あるごとく立つ男女 鈴木正巳

勝手に牡蠣を書き込むな Nichtraucherchen

あの星も身体も舟のなかにある 空野つみき

むらさきの木馬になってぜんぶ呑む 空野つみき

知恵熱が運ばれてゆく城下町 空野つみき

点滅または回転またはかぞくけいかく 空野つみき

カフェオレにどこか似ている博物誌 空野つみき

蓼を縫うお針子の恋上京する 山田真佐明

目力で焚火が出来るけれど猿 しまねこくん

全員が目隠ししてる福笑い しまねこくん

肉球が餅に付いてて割れません しまねこくん

鼻水を連れて帰つて来た散歩 しまねこくん

年収と七草全部書きなさい しまねこくん

反抗期変声期なし眉毛あり 岡村知昭

五郎かもしれない鳩が墜ちてくる 岡村知昭

置き去りにされた路地にも沖電気 汐田大輝

天国に行きたい犬が吠えている 汐田大輝

古傷に小さな春を見つけたよ 汐田大輝

考える前に走れよ銀座線 汐田大輝

地獄まで持っていきたい芋を煮る 汐田大輝

漬け物にされた路線を行く電車 汐田大輝

東京を灰にするぞと桃太郎 汐田大輝

初耳にピアスを開ける 白水ま衣

海辺まですべっていった相撲取り 江口ちかる。

伸び切ったゴムがパンツの時間軸 西沢葉火

グラタンを裏切るドリア 西沢葉火

星の名を覚えて仕事始とす カオルル

まさかおんなじおみくじで 都まなつ

除雪車の老後はマニラ 都まなつ

   *

節分や夫婦2人で豆撒かぬ ましろ

此岸でもがくチャンスあり ふくろうたかこ

おっさんもハードロックな夢を見る 宮坂変哲

病むほどにアイコンころころ取り替える 安藤 蜜豆

浮漂を辿ると会える中島みゆき 西脇祥貴

床の間に隅っこ暮らしの宵戎 田中 美蟲角

シリウスを振りかざす闇 塩の司厨長

気づいたら誰かを求めてしまうそんな夜 まあ

団子鼻拾い集めて福笑 三明十種

丼のアダムの思念ドンブリ記 アイン

夢が壊れるとき虹色の獏が通る 天然石アクセサリーkiki’s

正月の金平糖は千鳥足 しろとも

七草をたたいて踊る夫婦茶碗 片羽雲雀 

日本語の字幕をつける冬至かな 季川詩音

いる人もいなくなる人 そうこにし

三が日腹を満たした雑煮かな 松本清展

初夢の触れた手にあった温もり akao

白菜に潜むヨハネス・ブラームス 佐井杜有

火事多き年始を憂う出初め式 まどけい

ファミレスの二階でポテト枯れ欅 暮石恋衣

君は気づかぬ林檎の本音 アリタ別館

おだやかな布団の先に明日が待つ うつわ

妖精よ止めてくれ我が鼻水を なさわご

いる人もいなくなる人 そうこにし

   *

きりんでもないのにきりん語に夢中 月波与生

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◆ 短歌

記号だけ増えて会話は減つてゆく雨の予報が正しくなる夜 あづみのマルコ

備蓄品レトルトカレーを消費して正月四日の母の休日 水の眠り

チャンネルを合わせたあとの砂嵐あんな具合に雪が降ってる モロッコひろみ

   *

ゲーセンがあったと思うの浅草寺 君と行ったか誰と行ったか 栗井ゆずる

古傷と並ぶ黒子は歴史だと ハンドクリームを塗る夜10時 気まぐれさん

悲しくて悲しくて仕方ないから秒針の先の世界へ行く 朝暮ミナミ

八月に見上げた花火は二重露光でオリオンに丁度重なっている 藤岡あや

一言で片づけられないことを一言で、セージ色書類の束の眠り 雨声

その躰丸ごと全て食べたなら あなた由来の病で死ねる? 青海波

彼だけの言語で語る真剣さきっと明日は寝返りできる 非常口ドット

街のため息 東京湾で暗く揺れてる 汚れた涙が落ちて波音 藤岡あや

飛ぶ鳥も落つる部屋の重力でわれはぺたりと床へ貼りつく 台風のめ

冬林檎ころがるさまは緩慢できっとどこにもいきたくはない 砂原妙々

心で疑われるよりも口で侮辱される方がましなのです 田中 美蟲角

潮騒は静寂よりも雑踏よりも 静か波頭に浚われるなずき 青海波

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◆ 詩 

友よ覚めよ 手を握ってほしい
君の皮肉が聞きたい
僕の隣で講釈してほしい
ういえば いつかグラスを割ったよな
まだ弁償してもらってないぞ

父の同僚がずっと意識不明です
私もお世話になっている人です父になりかわり、つぶやいてみました(ふくろうたかこ)

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◆ 作品評から

東京を灰にするぞと桃太郎 汐田大輝
 ~桃太郎が犬と雉と猿を引き連れて、東京に見参。高層ビルが林立し、スクラップ&ビルドが繰り返され、煌めきと眩しさにあふれる大東京こそ、鬼ヶ島。押し合いへし合いする人たちこそ、鬼。だから桃太郎は戸惑うのだ。どこから、灰にすればいいのか。(岡村知昭)

病むほどにアイコンころころ取り替える 安藤 蜜豆
 ~私もそろそろアイコン変えようかな(イチロー)

正月の金平糖は千鳥足 しろとも
 ~金平糖のくせに酔っぱらうとは。和菓子としてのプライドはどこへ。千鳥足の金平糖。尖った体をあちらでぶつけ、こちらでぶつけ、少しずつ欠けて、家に着いたらボロボロの金平糖。いいでしょう、お正月ですから。でも、酔いが醒めたら、痛みが押し寄せるはず。ご用心、ご用心。(岡村知昭)

ラーメンの湯気が私の顔になる アイン 
 ~マンガ「深夜食堂」のヒトコマのような句。私が現れることで私のことがわかる私。(月波与生)

思春期の一歩手前の除夜の鐘 しろとも
 ~年が明ければ思春期となるのか。「一歩手前」に恥じらいがある。親と行かなくなったはじめての初詣。(月波与生)

二冊目は妻の視点で書く日記 しまねこくん 
 ~湊かなえの「暁星」が同じ事件を描きながら章によってまったく違う現実を浮かび上がらせる、という構成だったが掲句も「妻の視点」とい不気味さが光る。(月波与生)

月にてふ ※はなれてみてね 都まなつ
 ~「ジュ二ークの山文学賞」は締め切ったがずいぶん表現の幅が広がってきたなあという印象。結果が楽しみだ。(月波与生)

鼻水を連れて帰つて来た散歩 しまねこくん
 ~『子犬のやうに寒かりし』 放哉と鳥取市のコラボ頑張れ! ですよね(川上 黒冬)

年収と七草全部書きなさい しまねこくん
 ~セリナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、イノシシ、猿、トリ、バッタ、カンガルー、シュラト、アウラ、マハト、ベーゼ、ぐらいおざーむ。(よもやま さか)

グラタンを裏切るドリア 西沢葉火
 ~なんと、ドリアはクリームシチューさえ裏切るのです。(ふくろうたかこ)

仙人掌が棘出したまま眠り冬 朝暮ミナミ
 ~歳時記を見ると、「仙人掌」は夏の季語に指定されているため矛盾してる気がしますが、これはあくまでも冬のことです。そう考えると、「冬」というワードが良い味を出している気がします。(季川詩音)

回想と若菜を摘んでいてふたり 蔭一郎
 ~この句たいへん好きです!(森内詩紋)

除雪車の老後はマニラ 都まなつ
 ~「除雪車の老後はマニラ」。「除雪車の老後」という発想が面白いです。老後に南国に行くのも悪くないなと思います。でも、除雪車は雪国育ちなので、マニラの暑さには耐えられないかもしれませんね。東南アジアの中ではマニラは涼しいと言ってる人もいますがきっと暑いでしょう。(季川詩音)

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◆ 第255号句会報ダウンロードはこちらから

第255号句会報(PDF)

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