さみしい夜の句会報 第256号を発行しました

さみしい夜の句会
スポンサーリンク

Jill WellingtonによるPixabayの画像

スポンサーリンク

さみしい夜の句会報 第256号(2026.1.11-2026.1.18)

第256号の参加者は52名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

ネット句会では『毎週Web句会』というのが先にあって255回続いた。『さみしい夜の句会』を開始するときこの255回というのが目標にあった。長く続けていれば楽しいことも悔しいことも人間不信に陥ることも多々あったが放り投げずにここまでこれたのは255回があったからだ。これから先は未踏のひとり旅になるが人が集まる場として機能しているうちは続けようと思う。いつも投句してくれるみなさん、本当にありがとう。

スポンサーリンク

◆ 参加者(52名)

クイスケ、西沢葉火、しまねこくん、カオルル、白水ま衣、空野つみき、蔭一郎、岡村知昭、舞風 奏-かなで-、山田真佐明、西脇祥貴、銀星星郎、非常口ドット、Nichtraucherchen、あづみのマルコ、佐井杜有、水の眠り、都まなつ、しろとも、宮坂変哲、藤岡あや、akao、笛地静恵、汐田大輝、朝暮ミナミ、西脇祥貴、ひとう、、都まなつ、大山 晶子、田中 美蟲角、天然石アクセサリーkiki’s、水玉子、休職さん(仮)、ふくろうたかこ、青海波、鈴木正巳、不思議な話のアイン、まどけい、季川詩音、台風のめ、牛田悠貴、雨宮 湖都、うつわ、雨声、三明十種、何となく短歌、月階柚、白井沙漠、なさわご、川瀬十萠子、月波与生

スポンサーリンク

◆ 川柳・俳句

眠れずに一晩ホヤに水をやる クイスケ

サロメにもからゆきさんの時期が来る クイスケ

ガッチャン機コ
      コ
      コ
      コ
      コ
      宵の松 うつわ

ドラゴンは柴犬のきもちがわかる 都まなつ

おおきさをくらげぽかぽか 都まなつ

もともと砂漠だった獏 都まなつ

できたてのあんぱんドッグ 都まなつ

折り紙で誤魔化している狸蕎麦 汐田大輝

三千の節穴を持つ国技館 汐田大輝

官邸で見つけた馬を殺処分 汐田大輝

東京を灰にするぞと桃太郎 汐田大輝

不老不死だが傘がない 白水ま衣

散々みっくすしてうちゅうできちゃったよ 牛田悠貴

ストラテジー色のお空です めでたっ 牛田悠貴

散骨をした手のひらに花の種 空野つみき

四弦をレモンタルトにしてしまえ 空野つみき

いっせいに股のぞきする小正月 蔭一郎

金平糖降りだす街の弾き語り 岡村知昭

金玉と似てゐるけれど懐炉だよ しまねこくん

女正月ボンドガールの百代目 しまねこくん

笛を吹く男が連れて受験生 しまねこくん

ももんがを二枚重ねて羽織らせる しまねこくん

すべての「あの日、」にいた中島みゆき 西脇祥貴

ここにゐたゼットン世代 Nichtraucherchen

   *

天国も地獄からも遠い霙の音 雨声

初場所の走る眼鏡の力士かな カオルル

替え玉を頼む勇気はバリカタで 山田真佐明

詰襟は裏の畑に生えている 佐井杜有

御神籤を泳ぐ金魚も丸くなる しろとも

今度生まれてきたら豆 西沢葉火

大食漢酒も飲まずに脂肪肝 宮坂変哲

ピエロとは解り合えそう雪だるま akao

ミノムシほどのみのほどの 笛地静恵

幻へアクセラレータの書き殴り 朝暮ミナミ

明確に私が違う霧氷かな ひとう

網の鴨一茶になりて買い受けつ 大山晶子

悔い多き日々忘らるる真白富士 田中美蟲角

片割れ探す鴉独り啼く。 天然石アクセサリーkiki’s

寝息だけ夢の淵へと置いてきた 水玉子

否定のつもりで肯定と書いていた日記 休職さん(仮)

救急車鈍く遠吠え ふくろうたかこ

大村崑の看板錆びて冬ざるる 鈴木正巳

足裏の消費期限を凝視した アイン

背伸びしたきみの横からパンケーキ 季川詩音

山茶花や日のみじかさの帳尻か 三明十種

ジョン・レノン聴いて眠るや虎落笛 まどけい

ぶちゃいくも可愛い証笑う母 なさわご

(薔薇だ)と思いながら見る 川瀬十萠子 

   *

ラフランスさかさまにするフランソワ 月波与生

スポンサーリンク

◆ 短歌

置いてきた海の記憶は遠くなり鮮魚は並ぶ冷えたトロ箱 水の眠り

ごわごわの君の黒髪は心地いい実家の犬に少し似ていて/藤岡あや

追う夢もなくて便座は温かく枯れ葉は軽く電車の時間 銀星星郎

   *

来ない春明けない夜とかあとは何? 分からないけどあるよね、多分 舞風 奏

語尾だけをはっきり歌う二歳児に優しい歌が列を作った 非常口ドット

曖昧と書いた付箋が剥がれおちコーヒー冷めるまでの恋かな あづみのマルコ

ごわごわの君の黒髪は心地いい実家の犬に少し似ていて/藤岡あや

断崖の海へ突き出たその場所にある電話ボックス人魚が出るって 青海波

あめんぼはひたりひたりと忍び来て水面の膜を張り直す 台風のめ

荒れし手はうまくクリーム受けとれず木蓮の香は君に移ろふ 雨宮湖都

羅針盤 同じところを目指すなら生まれて死んでいくだけのこと 何となく短歌

束と聞き、真っ直ぐ浮かぶ花束がある人生で それだけでもう 月階柚

スポンサーリンク

◆ 詩 

こっちきて
時計をはずして
靴をぬいで

愛は腐っても愛
夜の底のひかり
つめたくて柔らかいもの
口下手なままでいいよ
ずっとわたしのこと傷つけないままでいて

あなたのことが永遠にすき
そこにあなたがいなくても
愛さないでね
それでいて愛させてね (白井沙漠)

スポンサーリンク

◆ 作品評から

備蓄品レトルトカレーを消費して正月四日の母の休日 水の眠り 
 ~少し前までは「おせちもいいけどカレーもね」というカレーのCMが1月2日以降に流れたものであるが今はどうなんだろうか。過不足なくうまくまとまってるなと思う。(月波与生)

記号だけ増えて会話は減つてゆく雨の予報が正しくなる夜 あづみのマルコ 
 ~毎日毎日雪で毎日毎日天気予報睨んで暮らす冬。寒いので会話も減ります。というように現在の心情をとてもよく表している。(月波与生)

今度生まれてきたら豆 西沢葉火
 ~鬼退治の季節がそこまで来ていますね(ふくろうたかこ)

できたてのあんぱんドッグ 都まなつ
 ~ホットドッグのソーセージの代わりにあんパン。だからあんぱんドッグ。パンをかじり、さらにパンをかじり、ようやく餡子にたどり着く。できたてほやほや、パンも餡子もほのかな熱を帯びる。なぜあんパンを挟もうとしたのか。そんな疑問を吹き飛ばす、できたてほやほやのおいしさ。(岡村知昭)

置き去りにされた路地にも沖電気 汐田大輝 
 ~沖電気とはまた渋い選択。機器が丈夫なので置き去りにされたくらいでは壊れない沖電気。(月波与生)

海辺まですべっていった相撲取り 江口ちかる。 
 ~大相撲が始まっているが宇良はよく回転する。大怪我をした力士なので上手に受け身を取っているのだ。そんなくるくる回転しながら宇良は国技館から海辺まですべっていく。(月波与生)

反抗期変声期なし眉毛あり 岡村知昭
 ~古川柳のような面白さがあるが今の川柳大会に出ても大概の選者は抜けないだろう。それだけ選が後退している。(月波与生)

点滅または回転またはかぞくけいかく 空野つみき
 ~重たい話をふわりと書く。日本にひらがながあることで日本人の人間関係はずいぶんふわりとなっていると思う。(月波与生)

女ひとりでは産まれぬ厳冬祭 クイスケ 
 ~「すべての男は女から生れた」というのは聖書(コリント信徒への手紙)であるが掲句のような解釈もあるだろう。厳冬祭。(月波与生)

替え玉を頼む勇気はバリカタで 山田真佐明
 ~「替え玉を頼む勇気はバリカタで」。上手いですね。麺類だけに。「替え玉」といっても、いろいろあるわけで、受験の可能性もありますね。(季川詩音)

東京を灰にするぞと桃太郎 汐田大輝
 ~桃太郎が犬と雉と猿を引き連れて、東京に見参。高層ビルが林立し、スクラップ&ビルドが繰り返され、煌めきと眩しさにあふれる大東京こそ、鬼ヶ島。押し合いへし合いする人たちこそ、鬼。だから桃太郎は戸惑うのだ。どこから、灰にすればいいのか。(岡村知昭)

スポンサーリンク

◆ 第256号句会報ダウンロードはこちらから

第256号句会報(PDF)

タイトルとURLをコピーしました