さみしい夜の句会報 第172号を発行しました

さみしい夜の句会
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                               Unsplashwuzが撮影した写真

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さみしい夜の句会報 第172号(2024.6.2-2024.6.9)

第172回の参加者47名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい。投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

6月9日に『さみしい夜の句会』合同作品集第3集が発売されました。今回は31名の方に参加いただきました。2021年の開始から一体何人が#さみしい夜の句会のタグを付けて発信したことか。おそらく1000人は超えているような気がします。その中の31名の作品集です。是非読んでみてください。

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◆ 参加者(47名)

しまねこくん、水の眠り、奈津実、帰ってきた笛地静恵、岡村知昭、何となく短歌、朝森たけ、syusyu、汐田大輝、クイスケ、西脇祥貴、おかもとかも、西沢葉火、花野玖、桑原雑、宮坂変哲、輪井ゆう、石原とつき、りゅうせん、山羊の頭、古城エッ、桂月、石川聡、倉木葉いわう、まつりぺきん、蔭一郎、こばやし南子、うつわ、ユミヨシ、平松泥沸、ひうま、片羽 雲雀、ハッカ飴、涼、靈夢、嶋村らぴ、もりや、奥 かすみ、胡椒 黒、霧雨魔理沙、雷(らい)、徳道かづみ、阿笠香奈、小沢史、tomo、souko守宮、月波与生

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◆ 川柳・俳句

栞 胸糞映画だけ観る淫売 クイスケ

散骨を沖へ運んでいく海月 しまねこくん

ささがきでまるで牛蒡のやうな味 しまねこくん

ブラジルはこの経度から折れている 汐田大輝

空耳を文字にするのは違法です 汐田大輝

六の段まではすらすら芒種かな 花野玖

ゆうぐれを甘味処でゆれてます 石川聡

あの子とはたそがれにしか遊ばない 帰ってきた笛地静恵

仙人掌か証明写真かわからない りゅうせん

ちょっとだけ先っちょだけと打つワクチン 宮坂変哲

タイムライン言い訳代行ばかり 輪井ゆう

ライオンになればわかると犀の声 岡村知昭

誘いこまれて蝶は蛹に人は沼に 奈津実

   *

噴火して逝くもよろしや富士詣 syusyu

まぼろしの髭を噛む中島みゆき 西脇祥貴

ファミレスもそのまま祀ってよいのでは おかもとかも

加賀藩が版画班長 西沢葉火

もう怖いものはないさみしい夜 桂月

唐揚げは美味しくできた梅雨夜 倉木葉いわう

降り出したエアハグしてが作る川 まつりぺきん

沢瀉の先に立ち並んだ鳥居 蔭一郎、

暴言を吐いたその口で愛を語る こばやし南子

組体操本末転倒ありがとう うつわ

行列がアンフォルメルに煮えたぎる 平松泥沸

もともとが普通だつたのどちらも日 ひうま

短夜を削るあんたも不如帰 片羽雲雀

晴天で日差しキツくて暑かった 涼

家族から 自由を得たい 夏至までに 靈夢

夏雲のあの辺に私を捨てた 嶋村らぴ

菖蒲咲く 「嫁入り舟」は 潮来から 霧雨魔理沙

全容が掴めた頃のなかった顔 雷

咲きそうな花から順にしまう姉 小沢史

メモ書きの意味無き羅列夏の雲 tomo

ムッシューの軋む自転車麦の秋 souko守宮

メモ書きの意味無き羅列夏の雲 tomo

   *

たこ焼きの蛸は火星人かも知れぬ 月波与生

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◆ 短歌

元気だよ頑張ってるよ花じゃないから咲いたりはできないけども 何となく短歌

受話器は長ければいいウミサソリ座は砂漠 石原とつき

   *

期待してずっとずっと待っていて何よ其れはと言う顔されて 朝森たけ

書く事も書かない事も日々の泡今日を贖うなまえなき夢 桑原雑

親子喧嘩疲れて帰りゴミ親とあぁ泣濡れて雨もりの家 山羊の頭

通学の列車は大人の森の中となりのダウンでうすい夢みる 水の眠り

ぜんまいを巻き直しても繰り返す時空を超えた重力問題 古城エッ

え、マジ?って言葉が言えた時、友達がいるって歌詞に震える ユミヨシ

自分への愛の強さを測り得ぬ自閉症らを愛して、とても。 ハッカ飴

虚しさを食べてるみたいだカップ麺でも美味しい もりや

笑顔っていうレフ板をもつひとのカメラがうつす優しいひかり 奥 かすみ

嘘と出鱈目のサッと煮 瓶ビール 取り皿二枚置いておくから 胡椒 黒

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◆ 詩・短文

投稿作品はありませんでした。

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◆ 作品評から

鼻唄を歌えどヨハン・シュトラウス 宮坂変哲
 ~「ヨハン・シュトラウス」がいい。大袈裟でありお気楽であり。なかなかこうピタリとはまらない。(月波与生)

百年後火星を歩むメカ芭蕉 平松泥沸
 ~貢献度が高い言葉は「メカ芭蕉」。「百年後」という雑な未来予言だが「メカ芭蕉」に妙に納得する。未来予測はだいたいがハズレるが。(月波与生)

堕天使は耳の後ろを洗わない りゅうせん
 ~加齢臭がしてくるという耳の後側を洗わないという。堕天使はおっさんではないのだろう。映画「ベルリン・天使の詩」を思い出します。(月波与生)

ささがきでまるで牛蒡のやうな味 しまねこくん
 ~ささがきをすると、何でも味覚がごぼう味に変化してしまう。目を瞑れば、舌触りでゴボウと認識してしまうのだろうな。(うつわ)

空気食べつづけて満腹の空気 蔭一郎
 ~これもまあ不思議な句。空気が空気を食べても空気。目に見えない(意識できない)共食い。その空気を食ってる私たち。(月波与生)

ダンゴムシ育てる子供を育ててる食物連鎖を逆向きで行く ハッカ飴
 ~「食物連鎖を~」にあたりからダンジョンに迷い込んでいくような不安感がある。そういえば育てる、育ててるの差異とか。(月波与生)

半ズボンみぎへ曲がればみぎ曲がる syusyu
 ~ヨコチンのことかと思ったけど違うかもしれない。ヨコチンの句でいいのが〈パンツまでもぐり込んでる入道雲 野沢省悟〉

半ズボンみぎへ曲がればみぎ曲がる syusyu
 ~ヨコチンのことかと思ったけど違うかもしれない。ヨコチンの句でいいのが〈パンツまでもぐり込んでる入道雲 野沢省悟〉(月波与生)

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◆ 第172回句会報ダウンロードはこちらから

第172回句会報(PDF)

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