さみしい夜の句会報 第259号を発行しました

さみしい夜の句会
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Daniel NebredaによるPixabayからの画像

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さみしい夜の句会報 第259号(2026.2.1-2026.2.8)

第259号の参加者は62名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

今月から月ごとにテーマを掲げています。初めての人も毎週参加されている人も「何を書いたらいいかわからない」ときテーマをお使いください。2月のテーマは「凍夜」。実風景として、あるいは心象風景としての「凍夜」を書いてください。

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◆ 参加者(62名)

クイスケ、しまねこくん、真白(ましろ)といいます。、大山 晶子、霧雨魔理沙、なさわご、鍛冶師、蔭一郎、つきの さかな、水の眠り、月階柚、水彩、西脇祥貴、藤岡あや、田中美蟲角、桑原雑、Nichtraucherchen、a個、佐井杜有、台風のめ、汐田大輝、笛地静恵、織部ゆい、白水ま衣、岡村知昭、松本清展、宮坂変哲、しろとも、あづみのマルコ、もりや、カオルル、鈴木正巳、ゆうたま、Kaze、るぅにぃ、真読の創作、石原とつき、白井沙漠、雨声、空野つみき、山羊の頭、雷(らい)、7shi、ぼこう、片羽 雲雀、非常口ドット、石川聡、薄明かり、三明十種、不思議な話のアイン、江口ちかる。、まどけい、狢川碧風、水井良柚(りょうゆう)、小林大気圏、ふくろうたかこ、枯れ芒、安藤 蜜豆、山田真佐明、よもやま さか、久々原仁介、月波与生

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◆ 川柳・俳句

イマジナリーサロメと歩く雪の夜 クイスケ

夜に見る微笑みの国の自殺率 クイスケ

たおやかな生成AIのくしゃみ クイスケ

出窓に浮かぶ冬のさそり座 小林大気圏

あのひとのような涙を流せたら 安藤 蜜豆

どれだけの星が見えればシリカゲル 汐田大輝

右折したところで紅い桃を生む 汐田大輝

欲しいのは天国またはスキムミルク 汐田大輝

変顔になるまで少し時差がある 汐田大輝

睫毛しか青信号に気づかない 蔭一郎

どの部屋に行っても座禅してる僧 蔭一郎

蟹のエレベーターに流れない月 蔭一郎

円錐が上手に描けて春が来る 蔭一郎

静寂のなかで凍ってゆくバター 空野つみき

捕まえた凍夜を放す森がない 白水ま衣

手袋は手よりさびしい 白水ま衣

春近し長き手足の小栗旬 カオルル

後毛の少女水菜の水に棲む カオルル

検索しても出てこない文豪になりたかった もりや

「さみしい」はインディゴな嘘 Nichtraucherchen

ゆるい句をゆるいまんまに出す余寒 しまねこくん

冴返るラヂオ体操ラヂオ無し しまねこくん

   

煮凝やこんな夜空もあったはず 季川詩音

通せんぼ意地悪をする春隣 真白

白鳥やどこも戦のくにばかり 大山 晶子

双葉みて 心和んだ 幼き日 霧雨魔理沙

凍夜に独り我は美しい 水彩

はけた子に渡される中島みゆき 西脇祥貴

夢ひとつ叶えられそな凍夜かな 田中美蟲角

冬枯れの公園の樹々春に飢え 桑原雑

凍夜には竹の樹液と取り換える 佐井杜有

勇ましくネズミに食べられるマウス 岡村知昭

節分や永谷園のちらし寿司 松本清展

さみしくて凍夜にそっと添い寝する しろとも

連れ立ちて白線流す雪解川 鈴木正巳

コンビニのおにぎり凍ててデトロイト ゆうたま

とりかぶといまさらささやきぐるみ化 石原とつき

薬屋で凍った中華そばを買う 雷

凍える夜世界で感じる私独り 7shi

目に涙鼻水垂らし春来たる 宮坂変哲

凍夜ごと涙で拐い明けて春 片羽雲雀

洞爺湖の凍夜の月はAm 石川聡

寒晴や凝りちぢまりし人の肩 三明十種

土星ってフラフープするやつだっけ アイン 

ぼろぼろの最後尾はこちらです 江口ちかる。

節分や豆をまかずにくだを巻く まどけい

凍夜とて 月を愛でれば 時忘る 狢川碧風

凍る月冷たき光に影も出られぬ 水井良柚

晩御飯はセンチメンタルハンバーグ 小林大気圏

民法の相続放棄雪つぶて 山田真佐明

    *

あなたのように泣くあなたに似た人 月波与生

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◆ 短歌

旧作の映画に君の香り立ち椿の落ちる道はまだらに 水の眠り

究極の受け身で生きてる 君が僕を好きなら好きだし嫌いなら嫌い つきの さかな

孤独こそ 歌の糧だと 詠むほどに 歌だけが増え 人は去りゆく 鍛冶師

   *

朝顔の自由研究する君の隣で虹を生み出す研究  月階柚 

凝固した遠吠えのような君の目は暗がりにそっと寂しく光る  藤岡あや

震えつつ潜(もぐ)り潜(ひそ)んだ夜の裾めくる指先、爪が白(しら)ける a個

飛び去った白鳥だけが美しく眼窩に満ちる雪の呼び声 台風のめ

ふたり手を繋ぎ眺めた星なのに涙カツンと零れ痛いよ / 織部ゆい

帰り道、西陽を跨ぐ 街灯が川面に揺れる 僕の物語 月階柚

封筒の糊だけ甘く舐め残し届かぬことを信じてだすよ あづみのマルコ

事を論ぜず雰囲気のみを頼りとし騙せるうちに逃げ切る狐笛地静恵

冷えきった 夜が朝へと 変わる頃 君との恋が 弾けて消えた Kaze

凍てついた 身体と心 震わせる 君の温もり 求めてやまぬ るぅにぃ

アイスより冷たい冬のワンルーム 甘くはなくて澱むヘルシー 真読の創作

神の教えと信じロリコン漫画布教し後の祭り ぼこう

殴られた心が出した高熱へ凍夜を削りなんとか眠る 非常口ドット

占いで恋愛運を読み飛ばす君は脈なし恋はふりだし  薄明かり

初めて○○してくれた人の法則すべてが夢ですべてがリアル 雨声 

本当は刺々だらけの自分でも優しさを吐けるそれだけが救い 枯れ芒

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◆ 詩 

煌めく光芒が
揺れる象形文字を描く
プールの底で(桑原雑)

なんにも変わらない心で
ずいぶん遠くまで来てしまった(白井沙漠)

痛みはだいぶひいてきた
昼夜問わず訪れる睡魔
闘うことはやめよう
身体が欲しているのだから
この流れに任せよう
逆らって生きてきたのだから(山羊の頭)

嘆きでも悲しみでもなく
ただ知りたい
この病になったのは
なぜ私だったのか(ふくろうたかこ)

かばんに入る
手袋になる
朝めし喰らう
主人の影
蛍光灯がチラチラ
ご飯をかっ込む

朝の風は
雪をはらんで
主人におそいかかる
吹雪が舞い込んで
私の出番だ

私が小さいのは
私が役に立つからだ
障がい者が卑小なのは
みるあなたの
心が卑しいからだ

私は小さいが
温かい (山田真佐明)

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◆ 作品評から

猫社員も退職希望してるのに クイスケ
 ~退職代行サービスを行う会社の社長が《弁護士法違反》の疑いで逮捕された事件は、警察に退職された企業からの圧力もあったのでないかと疑っている。猫社員もなかなか退職できないのだろう。(月波与生)

鮟鱇のアリアに夜の忍びよる カオルル
 ~「鮟鱇のアリア」は面白いがルッキズムに抵触するかもしれない。先日川柳に「立ちんぼ」と書いたら「差別語ですので」と変更を求められた。結局ボツにしていただいたが難しいものである。(月波与生)

今月は声にできない外来語 汐田大輝
 ~「声にできない外来語」というのもいいが、唐突に「今月は」で始まるのも面白い。(月波与生)

緋色っていうんだね橋で泣く少年合唱団 牛田悠貴
 ~色から始まりよくぞ少年合唱団まで繋げた。ただ長い。ここまで長いなら少年少女合唱団でもよいよ。(月波与生)

凝固した遠吠えのような君の目は暗がりにそっと寂しく光る  藤岡あや
 ~叫びたいのに声にならず凍りついてしまったような、、、あるいはもうとっくに叫び終わってしまって残響だけが固まってしまったような、、、イメージを感じました。(月波与生)

震えつつ潜(もぐ)り潜(ひそ)んだ夜の裾めくる指先、爪が白(しら)ける a個
 ~震えながら夜の底に潜り込んで、でも指先だけが夜の裾をめくろうとする……その爪の白け方が、凍夜の寒さをまっすぐに刺してきます。(月波与生)

冴返るラヂオ体操ラヂオ無し しまねこくん
 ~ラジオがなければテレビを見たらいいのですわ。おほほほほ。(よもやま さか)

ふたり手を繋ぎ眺めた星なのに涙カツンと零れ痛いよ / 織部ゆい
 ~ふたりで眺めた星が、今は涙をカツンと落とす音に変わる……その『痛いよ』が切ないね。(月波与生)

円錐が上手に描けて春が来る 蔭一郎
 ~「円錐が上手に描けて春が来る」。新米の数学教師をイメージしました。なにかと不器用なところがあり、それでもたくさん練習してようやくうまく書けた。きっと良い先生になるのでしょう。(季川詩音)

朝顔の自由研究する君の隣で虹を生み出す研究  月階柚 
 ~虹を生み出す研究いいなぁ 今年の夏は自由研究してみようか(久々原仁介)

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