さみしい夜の句会報 第247号を発行しました

さみしい夜の句会
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PixabayHuda Nurによる画像

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さみしい夜の句会報 第247号(2025.11.9-2025.11.16)

第247号の参加者は64名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

日本現代詩歌文学館の館報『詩歌の森』最新号(第105号、令和7年11月15日)に「労多くして功すくなし」な活動と題したエッセイを寄稿しています。「さみしい夜の句会」のことについて書きました。ご興味のある方は詩歌文学館にお問い合わせの上入手してください。

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◆ 参加者(64名)

クイスケ、砂のような、空野つみき、小沢史、しまねこくん、石川聡、真白(ましろ)、onIce、あづみのマルコ、藤岡あや、鈴木正巳、西脇祥貴、しずく、佐井杜有、塩の司厨長、田面木擬き(たものきもどき)、宮坂変哲、都まなつ、Nichtraucherchen、ゆずる、西沢葉火、笛地静恵、ひいらぎ、季川詩音、石原とつき、蔭一郎、カオルル、汐田大輝、なさわご、ぺろぼっこ(のろわれたぺろ)、水の眠り、三明十種、山田真佐明、souko守宮、一ノ宮満月、森内詩紋、舞風 奏、砂原妙々、月あかり(獺祭)、雷(らい)、鯖詰缶太郎、まどけい、非常口ドット、池田 突波、しろとも、ゆずる、岡村知昭、雪夜彗星、天然石アクセサリーkiki’s、美蟲角(びちゅうかく)、雨声、akao、ゆずる、石畑由紀子、青海波、銀星星郎、リコシェ、涼、ナミダ。、硝子工房トリニティ、よもやま さか、さちの扉、中川 晶子、月波与生

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◆ 川柳・俳句

柘榴ジュースが有罪になる クイスケ

熱心な化粧砂でも大丈夫? クイスケ

だるまさんころんで冬は始まるの 蔭一郎

元凶の渋谷に降り続く目貼 蔭一郎

死んでから知ったあの世の控室 蔭一郎

甘鯛が溺れてしまう尼の膝 蔭一郎

ゲシュタルト再生による雪女 蔭一郎

討入の吉良の盾なる枯蟷螂 蔭一郎

プリンかな、いいえ山頂 都まなつ

鳥の名のひと文字をとり 都まなつ

うまいとはいわれず育つ 都まなつ

フロイトと茶飲み友達盆の月 雨声

胎内に眠りの浅いユニコーン 空野つみき

ツチノコを前立腺に住まわせる 岡村知昭

上海の穴子になって進化する 汐田大輝

鳥肌が波打つような旅をする 汐田大輝

匂えども遠距離からの無礼講 汐田大輝

乱取りの芋黒々と焼き尽くす 汐田大輝

狼藉の軌跡がエモい後鳥羽院 汐田大輝

書いた詩の曲がった先にいた私 雷

マダムとは糸電話にてメールする 山田真佐明

冬浅し日なたの足を組むマダム 山田真佐明

踊る中島みゆき 日本を踏まない 西脇祥貴

目貼してぺぺぺぺランは宇宙船 カオルル

山茶花の一片帽子にのせてをり カオルル

木枯しを気安く下の名で呼ぶな しまねこくん

捨てられた葉つぱぢやないの落ちただけ しまねこくん

シナプスが働く前にNOと言う 宮坂変哲

滝行を思い浮かべて水シャワー 宮坂変哲

来世では海月になるとレジ袋 佐井杜有

揶揄なんてしていないのに冬構へ 真白

かごめかごめ籠の中には母乳パッド 小沢史

   *

冬茜帰る家なき猫や鳴き 砂のような

冬茜ダークサイドの予期ありぬ onIce

小春日や第七艦隊まったりす 鈴木正巳

現をぬかす削りカス 塩の司厨長

月を殺したのはアタシ Nichtraucherchen

恋人よ寿司も回れば観覧車 西沢葉火

与作に木を切られエッホエッホエッホッホー 笛地静恵

帰り花落ちたきところに落ちにけり ひいらぎ

七と五と三は「と→は」は不発弾 石原とつき

てちてちと小さな足音てちてちと なさわご

ぼくときみ ほかになにかいるかな? だれもいないよ ぺろぼっこ

公の左右対なす黄葉ぞ 三明十種

見上げし雲に月の埋もれる 森内詩紋

コスモスやお喋り好きは揺れて咲く 月あかり

ひとりで 枯れきったような顔しやがって 鯖詰缶太郎

たゆたひぬたゆたふことや冬夕焼 ひいらぎ

本読むに晩秋の光貰ひけり 池田 突波

数式は嫌い奥歯に花が咲く しろとも

心をひとかじり 小さな優しい塊。 天然石アクセサリーkiki’s

伝説のツチノコ見っけ秋の暮 美蟲角

ジュテームと 爆ぜる柳葉魚の 泳ぐ酒 鯖詰缶太郎

野良猫も恋をするなり日記書く まどけい

消しながら自分も消える文房具 akao

青を薄めてなおも夢 銀星星郎

逆に汚れゆくスポンジ リコシェ

   *

千羽鶴燃やす魔女狩りは始まる 月波与生

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◆ 短歌

子の脚ひとつ足りない午後でした君の沈黙支えるために

あづみのマルコ

欠けてるとモノクロにさえならなくて家族のようなインクジェットは 水の眠り

珈琲を 注いだ瞬間に崩れてしまう 汚されるための完璧な白 藤岡あや

さみしいウイルスは深夜増殖するらしい 闇に呑まれる 呼吸も意識も存在も じっと朝を待つ しずく

光揺れこの道独り夜の道 歩けば頬に風が冷たい ゆずる

恋にも消しゴムがあればいいのにと思えるような恋をしました 季川詩音

届かないことも知ってる祈りでも そのままでいて 今はおやすみ 舞風 奏

やさしさのようなふりをした指が好き孤独の芯を透かして見して 砂原妙々

眠るには勇気がなくて液晶にもたれ掛かった平日の夜 非常口ドット

今からと 困らせないで そう言って 街に駆け出し 君を待つ側 ゆずる

懐かしい名前がすすきに揺れている 澄んだ空星は記憶を凍らせる 雪夜彗星

世界中の額縁を欺く私達は魂の裁判所を後にしました。 雨声

エンドロール欠けた夢の答え合わせをするもう無駄だとしても 青海波

宇宙とはすべてひとつで我々もみんなひとつの宇宙の一部 涼

つぶつぶと舌に広がる柳葉魚の味の輪郭は尾崎紀世彦のモミアゲ 石川聡

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◆ 詩 

あなたが僕のはにかみを
それほど気に入っていたなんて
あの薔薇がみたいとせがんでくれたら
あなたの側に帰る口実が出来たのに (ゆする)

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◆ 作品評から

さみしいウイルスは深夜増殖するらしい 闇に呑まれる 呼吸も意識も存在も じっと朝を待つ しずく
 ~この世界は、さみしい人の集まりです。大丈夫。大丈夫。(ナミダ。)

鳥の名のひと文字をとり 都まなつ
 ~鳥の句、句頭と結語が「とり」になっていてフレーム構造なのが面白いですね〜(石川聡)

恋にも消しゴムがあればいいのにと思えるような恋をしました 季川詩音
 ~素敵な一首ですね。消し去りたい恋や昔に戻って確かめたいような恋もあるなあ(硝子工房トリニティ)

木枯しを気安く下の名で呼ぶな しまねこくん
 ~木枯らし進次郎!だっけ?(よもやま さか)

山茶花の一片帽子にのせてをり カオルル
 ~何と、オチャメな気分でしょう。お帽子が一番喜んでいるのでは(さちの扉)

上海の穴子になって進化する 汐田大輝
 ~上海の一句。かの都市の経済の成長。東南アジアの温帯から熱帯の海へ。巨大な影響力を持つ。穴子の比喩が適切。大怪獣アナゴン。(笛地静恵)

恋人よ寿司も回れば観覧車 西沢葉火
 ~「あのサーモンが来たら告白する」という状況があれば面白いと思いました。この場合「つける」のは、寿司だけではなく、指輪もですね。(季川詩音)

討入の吉良の盾なる枯蟷螂 蔭一郎
 ~すごくすてきな句だと思います!!!(中川 晶子)

目隠しで唾液が響く月の客 片羽雲雀 
 ~何やら妖しい雰囲気の句であるがどうせならもっと化けてもいいと思う。「唾液が響く」は作りすぎかな。(月波与生)

俺のほくろだったのにアニメ化されている 牛田悠貴
 ~意表をつかれた。俺が、ではなく俺のほくろ、しかも過去形。こういう視点はいわゆる伝統川柳系にはない。アニメ化というのも網が大きくていいと思う。(月波与生)

滝行を思い浮かべて水シャワー 宮坂変哲
 ~この句は夏にだしてほしい(とるばどーる)

つぶつぶと舌に広がる柳葉魚の味の輪郭は尾崎紀世彦のモミアゲ 石川聡
 ~ししゃもの卵のつぶつぶは、好きな人にはたまらない味わい。「味の輪郭は尾崎紀世彦のモミアゲ」であればなおさら。尾崎紀世彦のモミアゲは、凄みあふれる歌唱力以上に印象深かった。今日のししゃもの味は、あのモミアゲほどのインパクト。舌がとても、喜んでいます。(岡村知昭)

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◆ 第247号句会報ダウンロードはこちらから

第247号句会報(PDF)

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