さみしい夜の句会報 第228号を発行しました

さみしい夜の句会
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UnsplashJoe deSousaが撮影した写真

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さみしい夜の句会報 第228号(2025.6.29-2025.7.6)

第228号の参加者は41名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい。投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

毎日川柳に関わることをしていますが、作句以外(編集やら句評書いたりエッセイ書いたりなど)に費やす時間が多くなり相対的に作句時間が減ってる辛い状況です。『さみしい夜の句会』4集の編集作業も遅れておりご心配をおかけしております。

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◆ 参加者(41名)

クイスケ、西沢葉火、しまねこくん、山田真佐明、菊池洋勝、よしぴこ!、星野響、汐田大輝、笛地静恵、気まぐれさん、萬某、西脇祥貴、東こころ、石川聡、水の眠り、野菊の薄荷、なさわご、季川詩音、円山すばる、蔭一郎、岡村知昭、カオルル、彩葉(いろは)、魔理沙(new)、アリタ別館、まどけい、もりや、しろとも、藤井智史、富永顕二、片羽 雲雀、鈴木正巳、冬野志奈、宮坂変哲、雷(らい)、舞風 奏、鮨田わさび、涼閑、石原とつき、名犬 ぽち、荒木九十九、月波与生

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◆ 川柳・俳句

封筒を逆さに夏の海こぼれ 蔭一郎

頂上で時間を持て余す登山 蔭一郎

靴下のなかへ沈んだ月が邪魔 蔭一郎

味噌どけて蟹のクオリアだけ食べる 蔭一郎

おもだかのハートずきゅんと矢が刺さる 蔭一郎

非通知で「独立祭はどこですか?」 蔭一郎

そうめんをかまえてぼくへふりかざす 蔭一郎

お別れに6月たちと握手する 蔭一郎

サンダルの片方泳ぐ夏の浜 笛地静恵

あたしは危機こちらは黒豹の時事 笛地静恵

角曲がり風鈴売りのおにいさん 笛地静恵 

落ちたままreincarnation沼の蓮 片羽雲雀

はじめてじゃなきゃ嫌だって拗ねる夏至 片羽雲雀

あふりかの蛸をぶつ切り半夏生 冬野志奈

熱湯の滾る過去あり冷索麺 カオルル

通過待ち 笑い出す中島みゆき 西脇祥貴

南仏の香りの強い蒸しタオル 汐田大輝

江戸川の蛸は甘いという後妻 汐田大輝

ご祝儀に地元の鳩は使わない 汐田大輝

終戦と知らずに驢馬になっていた 汐田大輝

素麺に飽きた夫を流します しまねこくん

風鈴が風鈴の子を連れて来る しまねこくん

冷麦を生温くして口移し しまねこくん

恋人の撮るそらひとつ保存する 東こころ

電磁砲と聞けば石鹸の涼しさ よしぴこ!

さしづめは冷し胡瓜の歯応えよ 菊池洋勝

人形であればカルテは書き換える 西沢葉火

たまごっちの体毛数え100日 クイスケ

日常へポップコーンの撹乱を クイスケ

空気のバランスを整える茶会 クイスケ

   *

割って入る刀の間カレイ跳ぶ 山田真佐明

傷口に菫色だけ滲みる虹 星野響

最後まで崩すことなく積み上げた 野菊の薄荷

導火線着火導く走り書き なさわご

人は皆何も知らずに拡散か 季川詩音 

辛い事 上弦の月 起きるせい 魔理沙

今夜は赦せ苺チョコ アリタ別館

まるで関係ない世界みたいだ蝉時雨 もりや

友達はひとりもいない天の川 しろとも

喜びも悲しみもポスト X 藤井智史

目の前をブチ抜くコギト・エルゴ・スム 富永顕二

求道者に新茶振る舞ふ牧師かな 鈴木正巳

塩辛を肴に甘いドラマ観る 宮坂変哲

その場所は知らず恐れる恐山 雷

口開けて息する猫や半夏生 まどけい

詩を染める夕焼け空の茜雲 涼閑

   *

テリーファンクの目をした亀を助ける 月波与生

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◆ 短歌

ていねいな手技で凝りをほぐすようあなたの言葉をひらいてみたい 水の眠り

   *

お猪口手に部屋にひとり 誰かの声を求めアプリを開く 気まぐれさん

わたくしはパイナップルが乗ったピザでありこころはじゅくじゅくトマトであるのだ 円山すばる

昔から 誰かと話す時いつも 人の顔見て 伺う自虐 萬某

あの頃に戻れはしない知ってても   出逢えた君が今も愛しい 彩葉

馬鹿みたい消えればいいよこんな世界 救いも夢も何処にも無いし 舞風 奏

神様の結んだ糸が漂ってサヨナラ代わりに塩と混浴 鮨田わさび

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◆ 詩

投句作品がありませんでした。

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◆ 作品評から

レシートの長さは俺の暗黒史 石川聡 
 ~レシート小説というのがあるなら読んでみたい。これぞ人生だし哀しみも伝わる。誰か書かないかなー、と想像した一句。(月波与生)

三毛猫の骨格を知るラスベガス 山田真佐明
 ~「知る、ラス、ガス」とテンポがいい。「三毛猫の骨格を知る」と通して読んだときの独自性もある。「ラスベガス」はまあ「知らんけど」の代用であろう。(月波与生)

愛の解像度ポン酢だけのパスタ クイスケ
 ~「愛の解像度」ってメロドラマのタイトルみたいだけど響きがいい。後半の「ポン酢だけの~」にもうまくジョイントされている。(月波与生)

味噌どけて蟹のクオリアだけ食べる 蔭一郎
 ~クオリアとは、主観的な感覚の質つまりある人が何かを経験したときの「感じ」や「質感」のこと(AIより) 料理は蟹味噌だが句の主体は蟹肉のクオリアのみを味わおうとする。蟹味噌という料理の特定部分のクオリアを追っている。トリミングofクオリアと呼ぼう。(石川聡)

つむじから穂が出たらしい浮いている 江口ちかる 
 ~「穂が出たらしい」それはめでたいことだが「浮いている」が不穏で思わずつむじを見てしまう。(月波与生)

おもだかのハートずきゅんと矢が刺さる 蔭一郎
 ~「ずきゅん」という音が良いですよね。漫画やドラマでよくあるワンシーンを思い浮かべましたね。(季川詩音)

非通知で「独立祭はどこですか?」 蔭一郎
 ~独立祭ですか〜、いまさっき終わったんですよ。次ですか? たしか一億光年後…調べてから折り返し電話します。(石原とつき)

スルーしていいですよって強がって太極拳は凄腕だった 水の眠り 
 ~最近つくづく感じるのは「スルー力」の大切さである。反応しない力というか。現代人に最も必要なスキルだろう。それを凄腕の太極拳に続けるとは冴えているな、と思う。(月波与生)

随分とオタクの部屋を遣唐使 笛地静恵
 ~傑作。「随」がさりげなく「隋」を響かせてるのもいい。こんな句がここで読めるとはとは主宰者冥利に尽きる。

笹舟が宇宙戦争から戻る 汐田大輝 
 ~壮大である。もしかしたら寝てばかりいる家のネコも宇宙戦争から戻ってきたばかりなのかもしれない。何であれあなどってはいけない。(月波与生)

人生は降水確率が高め 季川詩音
 ~『人生晴れたり曇ったり』という歌があるが「降水確率が高め」という方が潔い感じ。あくまで確率で、乗るか乗らないかは自分次第なのだ。(月波与生)

あたしは危機こちらは黒豹の時事 笛地静恵
 ~「危機」と「時事」でとても有名なあの作品を思い出しますね。(季川詩音)

冷麦を生温くして口移し しまねこくん
 ~ほんま!おのれというやつは!(名犬 ぽち)

そうめんをかまえてぼくへふりかざす 蔭一郎
 ~茹でる前か茹でた直後か冷やした直後かで不可解さが変わってきてとても好き。個人的にはふにゃふにゃのそうめん一袋束でやってほしい。(ちゅけ彩緒)

角曲がり風鈴売りのおにいさん 笛地静恵 
 ~風鈴売りのおにいさんに、憧れているのかな。(荒木九十九)

お別れに6月たちと握手する 蔭一郎
 ~今年が最後の6月という人もいるのかもしれません。6月との思い出はたくさんあります。握手ぐらいさせてほしいものです。(季川詩音)

あの頃に戻れはしない知ってても   出逢えた君が今も愛しい 彩葉
 ~儚いですね。それだけ、素敵な人だったのでしょう。そして、過去に戻ることはできないですが、出逢えたという過去は変わりません。そう考えるとまた違った見方ができるのかもしれませんね。(季川詩音)

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◆ 第228号句会報ダウンロードはこちらから

第228号句会報(PDF)

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