さみしい夜の句会報 第265号を発行しました

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さみしい夜の句会報 第265号(2026.3.15-2026.3.22)

第265号の参加者は47名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

毎月数万句の川柳が生まれ、ほとんどは読まれることなく消えていく。大会の特選句でさえ、翌月には忘れられている。去年の文科大臣賞句を、あなたは言えるだろうか。
他人の句を読まず、評価もしない――そんな川柳は、独り言に過ぎない。たくさんの川柳を読み、伝えていくこと。それこそが川柳を書く者の姿だと思います。

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◆ 参加者(47名)

クイスケ、七澤銀河、しまねこくん、カオルル、桑原雑、akao、蔭一郎、気まぐれさん、天然石アクセサリーkiki’s、汐田大輝、三明十種、Nichtraucherchen、雨声、あづみのマルコ、月階柚、石川聡、鈴木正巳、ふくろうたかこ、何となく短歌、台風のめ、鯖詰缶太郎、雷(らい)、牛田悠貴、もふもふ、石原とつき、大山 晶子、田中美蟲角、織田奇妙丸、織部ゆい、山田真佐明、空野つみき、しろとも、西脇祥貴、宮坂変哲、真白(ましろ)といいます。、季川詩音、山羊の頭、つきの さかな、江口ちかる。、水の眠り、青海波、まどけい、水彩、安藤 蜜豆、東こころ、落とし子、月波与生

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◆ 川柳・俳句

石ノ森章太郎でも躁になる クイスケ

サロメには少し物足りない悪魔 クイスケ

市役所で脳内バグを削りとる 汐田大輝

オマール海老になるまでの瞑想 汐田大輝

フクロウと目が合うたびに鬱っぽい 汐田大輝

桜貝昨日は常にイエスタデイ しまねこくん

ヘイジュードラララで蛇は穴を出ず しまねこくん

風船がはぢけてしまふまで宇宙 しまねこくん

鳥帰るよく鳴る首の骨持つて しまねこくん

鳥の巣にジョンとレノンは同じ人 しまねこくん

点Pを置き去りにする Nichtraucherchen

スローな武士の巻き戻し Nichtraucherchen

猫には見えぬものを見る Nichtraucherchen

藤房にまばらな指紋ある午睡 蔭一郎

断崖の一枚譲り鳥帰る 蔭一郎

やわらかき音叉の回廊に菫 蔭一郎

口笛の配達にクレソンを足す蔭一郎

たいがいの固定の花へ磁気嵐 蔭一郎

風船は集めた風を売りさばく 蔭一郎

頬白の蝶番から撮り直す 蔭一郎

疑問符を句点に変えながらお辞儀 牛田悠貴

春のあと鋏の季節きましたか 牛田悠貴

数の子の味知りたがるマダムの眼 山田真佐明

とろろ吸うマダムの口で嘘をつく 山田真佐明

尻濡れてからが楽しき潮干狩り 鈴木正巳

君の手を握りたかった春一番 水彩

くじらの春は見えない足の裏のこと 石原とつき

青空を一反脇に差してゆく 江口ちかる。

透明な靴が並んでいる(雲の不死) 空野つみき

傷を撫でれば眠くなる ふくろうたかこ

   *

川柳を枕に眠る月斗忌や まどけい

花びらは次の春へと飛び去った 七澤銀河

春分の日の日溜りに鼓草 カオルル

逢魔が時は朝夕七歩の刹那に顕れ 桑原雑

沈丁花普通じゃ無いと気付いた日 akao

しゃっくりが止まらない時刻は2時過ぎ 気まぐれさん

悪口 モスキート音 天然石アクセサリーkiki’s

賞歴の足せぬ余白や鬱金香 三明十種

どうなってもどうあってもどーなっつ 石川聡

呆れた事のある腹を空かせている 雷

蛍烏賊喰めば己も発光体 もふもふ

カリメロのまんだらかろうじて蒲田 石原とつき

春驟雨人の弱さを数へをり 田中美蟲角

参ったね 身を焼くほのほ 眠れぬ夜 織田奇妙丸

嫌いだよ そんな姿の君なんて 織部ゆい

うららかと言い切れなくて閉じる蓋 しろとも

この吸殻が先の中島みゆき 西脇祥貴

粒あんをお願いします桜餅 宮坂変哲

春雷や病臥の瞼少し揺れ 真白

抗米のその先にある春の野か 季川詩音

安っぽい売り方をして春の恋 東こころ

   *

心音を消すためだけに飼う小鳥 月波与生

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◆ 短歌

菜の花が八百屋に並んでわたくしの草食獣が目を覚ましてく 水の眠り

古着屋の匂いに似てる恋だつた 誰かの体温まだ抜けきらず あづみのマルコ

許してねもう会わないと決めたこと人魚になりに海に行くこと つきの さかな

   *

ただ歴史の事実として残る残雪 あなたがどこで、どんな人でも 雨声

風船を元手に歩きはじめたら色んな色の世界をくれた 月階柚 

春 そこに 冷たい風が吹こうとも ここまで歩んだ道は確かに 何となく短歌

ビキニから花のあふれてくる夜の地球はかるくカラコロと鳴る 台風のめ

運命を作り続ける器官が 吾の肉で動く 人並みの嗤笑 鯖詰缶太郎

この四方エントロピーが高いから遅延もすれば渋滞もする 大山 晶子

片隅でひっそり眠ったあたためた冷たい金を売っぱらうおう 山羊の頭

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◆ 詩 

遠くへ行くために旅をするのは
私がどこかで私を確かめるために
そっと列車を降りるからです
あの暮れなずみする町の
暗がりに棄てられた
台本を拾い上げるためなのです
それでそこに短い詩を書きこみます(山田真佐明)

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◆ 作品評から

新しいドレミを考えてみました 暇で死にそう ヴィワメナポヲタヌ〜♪ 鯖詰缶太郎 
 ~タモリと遊んでいた頃の山下洋輔が言いそうな台詞で面白い〈君が代を歌うよヴィワメナポヲタヌ〜♪〉とかありそう。(月波与生)

春のあと鋏の季節きましたか 牛田悠貴
 ~雑草が生えてきて、切らなければならなくなった。それはもう鋏の季節かもしれません。また、味噌汁などに入れる七草などを集めてる人もイメージしました。(季川詩音)

雲ひとつなき春雷を挿す花瓶 蔭一郎
 ~「春雷を挿す花瓶」で十分美しいので自分なら上の句はベクトルの違う言葉を選びたいが作者は俯瞰する言葉「雲ひとつなき」を置く。(月波与生)

わたしには青い山から流れます 山田真佐明
 ~「わたしには」のねじくれ具合が面白い。「わたくしは」だとつまらないので「に」。なかなか「に」は使えないとこで使う背徳感。(月波与生)

冥途には誰もいないとつい踊る しもじょう
 ~「つい踊る」が可笑しい。本来人間は踊る生き物なのだけど最近の人間は踊らなくなった。川柳大会も踊りの時間があっていい。(月波与生)

あたためた椅子を分け合う金曜日 クイスケ
 ~曜日を使う場合必然性が感じられない場合が多いがこの句は金曜日だからこその句。分けた方かはたまた分けてもらった方か。(月波与生)

逢魔が時は朝夕七歩の刹那に顕れ 桑原雑
 ~全部良いです ここがとくに好きです(落とし子)

フクロウと目が合うたびに鬱っぽい 汐田大輝
 ~「フクロウと目が合うたびに鬱っぽい」。こっちに飛んでくるのではないか、なにかイタズラをされるのではないかと不安になっている様子が浮かびました。目が合うたびってことは、たまたまではなくて何回も合っている。フクロウもまたこいつかと思っているのかも。(季川詩音)

尻濡れてからが楽しき潮干狩り 鈴木正巳
 ~いいな、で、最後は泳いじゃう(月波与生)

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◆ 第265号句会報ダウンロードはこちらから

第265号句会報(PDF

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