第3回「真夜中句会」の結果を発表いたします。
題は「3月」。
15名の方から句をお預かりしました。
上位句には、水の肺へと落ちていく速度の感覚、
「三月兎」を嘘つきとして捉え直す反転、
そして「弥生」を火刑のあとの髪の色として言い切る強度が並びました。
外側の風景というよりも、内側へと沈み込む運動、
あるいは既存の季節感をずらす視線が目立ちます。
三月という移行の時間を、それぞれ異なるかたちで引き受けていた、という印象です。
3月26日21時から参加者ディスカッションを予定しています。
言葉に触れ直すことで、別の読みが立ち上がるかもしれません。
—— 真夜中句会
『三月』 月波 与生 選 (佳作7句、秀逸2句、特選1句)
佳作1 啓蟄のくるぶしに合わせた裾上げ クイスケ
佳作2 待ちわびる桜に焦がれ赤襦袢 片羽雲雀
佳作3 雛あられ前頭葉に詰めこんで 小沢史
佳作4 抜く時にぷつんと切れた年度末 西沢葉火
佳作5 眠剤はぼた餅のぼが隠してる 小沢史
佳作6 雛の間に詰めるプルトニウムの泡 nes
佳作7 あの日から海が未来を否定する 七澤銀河
秀句1 スピードが水の肺へと落ちてゆく 蔭一郎
秀句2 真夜中の三月兎は嘘つきだ 江口 ちかる
特選 弥生とは火刑のあとの髪の色 nes
軸 くちびるがあたたか三月の死体 月波 与生
※第4回の選者はnesさんになります。よろしくお願いします。
【参加者】雪上牡丹餅、七澤銀河、山田真佐明、nes、汐田大輝、片羽雲雀、サバの空似、石川はぴぴ、鯖詰缶太郎、西沢葉火、蔭一郎、小沢史、クイスケ。菊池洋勝。江口 ちかる、月波与生(16人)


