さみしい夜の句会(月波与生編短詩集Ⅰ)の紹介

満天の星
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さみしい夜の句会前夜

2021年2月から始まったTwitter句会『さみしい夜の句会』の2021年の作品を中心まとめた第一合同句集。参加者29名の短詩作品各20編の他、「さみしい夜」「短詩について」をテーマにしたエッセイ19編を収録。さらに29名の作者紹介、川柳作家楢崎進弘氏による句評を収録した。

「さみしい」と感じた人が書き込みたいときにすぐ書き込みが出来て、それを読んだ誰かからすぐにレスポンスがある句会が開催できないか、と考え瞬間的に立ち上げたのが『さみしい夜の句会』になります。
句会、としたのはぼくが川柳人だからで、書き込みは川柳に限定していません。毎週発行している句報では、5・7・5詩、7・7詩、それ以外の詩と表記してあり、つまりは書き込む人にとって詩であればいいとしています。そして詩を読んだ人は「いいな」と思った作品に少しでもコメントを残す。
参加ルールとしてはこれだけです。 (月波与生 「さみしい夜の句会前夜」)

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参加メンバー(1句紹介)


小鳥くるカーブミラーのまばたきに 蔭一郎
良い妻で猫の子どもを産みました 千 春
へろへろはこうやるのだよへそを出す 岡村 知昭
おやすみのあなたの声で眠れない 東 こころ
自転車はいつも逃げ出すように漕げ 西脇 祥貴
北風に借りっぱなしのボールペン 紺野 水辺
透けている下着の色の氷菓かな 菊池 洋勝
消えてくれバターが溶けていくように 徳道 かづみ
薔薇ばかり遺失係に届きます いなだ 豆乃助
一日の終わりに触れる駱駝の背 城水 めぐみ
本能は少しずらして撃ちなさい 砂 孤
悩ましき 午前零時の冷蔵庫 木之下 惠美
聖書からパンくずこぼれ朝寒し 石川 聡
運のない女に当たる流れ星 海月 漂
モザイクがかならずかかる天体ショー 月硝子
お守りの木菟柄のピルケース 鷺沼 くぬぎ
骨の音はほめられた 石原 とつき
球根は人の耳らしダリア咲く 伽 羅
溶けにくい奥歯にノースキャロライナ 西沢 葉火
水槽に飼われた月ぞ青春 天やん
瓶なのでときどき割れるからだなの 涼 閑
足跡に白い菫が咲いてます 花野 玖
耳澄ませ雪解けをまつ夜半の闇 高瀬 二音
みずたまり保存協会すぐ解散 湊 圭伍
隣の車両に九月が乗ってゐる hyuutoppa
いつもより品よく舌を噛んでいる 小沢 史
咳をする大統領と同時刻 川合 大祐
えっちな詩を書いていますとご挨拶 木野 清瀬
恋人と眺める水族館の水 月波 与生

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陸奥新報にて紹介されました (2022.7.21追記)

『さみしい夜の句会』が、弘前市を中心に購読されている陸奥新報の文芸欄(2022.7.21付)で紹介されました。

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