さみしい夜の句会報 第270号を発行しました

さみしい夜の句会
スポンサーリンク

UnsplashFrames For Your Heartが撮影した写真のFrames For Your Heartが撮影したイラスト素材

スポンサーリンク

さみしい夜の句会報 第270号(2026.4.19-2026.4.26)

第270号の参加者は41名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

もう少し先のことになりますが「さみしい夜の句会」は順調に回を重ねれば30週間後に300回となります。せっかくなので何かささやかにやろうかと思っています。まだ白紙ですのでアイディアのある方はこっそり教えてください。

スポンサーリンク

◆ 参加者(41名)

クイスケ、七澤銀河、鈴木正巳、汐田大輝、しまねこくん、空野つみき、もふもふ、奇妙丸、佐井杜有、Nichtraucherchen、片羽 雲雀、川瀬十萠子、雷(らい)、田中美蟲角、カオルル、桑原 雑、水彩、あづみのマルコ、蔭一郎、白水ま衣、宮坂変哲、天然石アクセサリーkiki’s、雨声、大山 晶子、三明十種、季川詩音、月階柚、不思議な話のアイン、水の眠り、まどけい、非常識犬猫苑、山田真佐明、青海波、憚譚之傍見、鯖詰缶太郎、松本清展、非常口ドット、石川聡、、よもやま さか、nenereto、月波与生

スポンサーリンク

◆ 川柳・俳句

ヴァイキング流に始まる勉強会 クイスケ

砂漠のにおいがするサロメの手首 クイスケ

散る花に泣いて縋れよビアギーク 片羽雲雀

帰らない麻疹の女とメンソール 片羽雲雀

閉店の古本屋から出家する 山田真佐明

刺股の答えの隅にウォーホール 山田真佐明

きみの眼の白いところをなぞらせて 非常識犬猫苑

精液の量に応じて記念品 非常識犬猫苑

エロ垢をあつめた国は わりとブルー 非常識犬猫苑

Tinderの恵まれない人鑑賞会 非常識犬猫苑

お揃いの左手首のメッセージ 非常識犬猫苑

気がつくと世界はチュッパチャプスで 非常識犬猫苑

父親の洗濯物に畏まる 非常識犬猫苑

キリストが放置して行く夕涼み 七澤銀河

転がったパイの実を踏む迷い猫 七澤銀河

さよならは春を薄めた石鹸水 川瀬十萠子

本当の私に雪を見せにいく 川瀬十萠子

バックグラウンドまたは広瀬アリス アイン

擬人化された経験がある 白水ま衣

野薊に紐付けられたあみだくじ 蔭一郎

聴衆をあまたゼリーにする文化 汐田大輝

寄居虫と歩く地球の午後三時 カオルル

行を変へ芝桜また芝桜 しまねこくん

蝶が消へ一時停止の線が消へ しまねこくん

涙腺の常連になる二等星 空野つみき)

四月から燃えないごみになる魂 佐井杜有

   *

アレンジが得意な妻の値引き品 もふもふ

ソファで落ち 三時に起きる その時期だ 奇妙丸

出たな超獣岸田森 Nichtraucherchen

どこから寒さ忘れたか来た道に探す 雷

酒の座にあやめ一輪自己主張 田中美蟲角

異邦人春闇だけが受け入れる 水彩

感慨も抱負もなくて誕生日 宮坂変哲

友愛 YOU are I.  天然石アクセサリーkiki’s

ムイシュキン公爵は今も生きられない 大山 晶子

木の芽雨おためごかしや消えにけり 三明十種

戦勝国の中にある敗戦や 季川詩音

シャボン玉吹く兄弟や仲直り まどけい

目貼剥ぐ音でも聞くか 黒烏 鯖詰缶太郎

最下位のオレのロッテが凄い事 松本清展

ブブゼラ唸ってる倉庫の底の機械室では 石川聡

   *

ありもせぬドローンを放つ延暦寺 月波与生

スポンサーリンク

◆ 短歌

絵に描いた星が空より光るとき君の口から垂れる蜘蛛の糸月階柚

錠剤を押し出す音をミュートしてだましだましの一日おくる 水の眠り

問いかけるような瞳で振り返るカラスはどこへ帰るんだろう 月階柚

   *

太陽の 眩しさゆえにくらくらと 核のボタンを押したそうだよ 桑原雑

掌で語ることばは音持たず触れあふ距離を深く結べり あづみのマルコ

突然に夏がやってくる気づき たくさん愛されて誰からも愛されなかった 雨声

僕はもう飛ぶのを止した サンダルの翼も故意に捥いでしまった 憚譚之傍見

真夜中に魔法使いが跨ってデバフをかける みんなもこわい 非常口ドット

白兎らも眠る時間の宵の淵 平穏凪凪平穏眠れ 青海波

スポンサーリンク

◆ 詩 ・ 短文

詩が書けない
片側通行に
紅い旗があがり
もう大分経つ

ガス欠になり
車体もサビ
タイヤ圧も減り
骸骨になっても
ブレーキを踏んだまま
カラのガスタンクだけが
カラカラと
幻の油を吸い上げて
虚空に青い排煙を放つ

生きなさいが
逝きなさいになる
5秒の間

紅い旗が
青くなる

髑髏の車列から
1台
また橋の向こうへ

川の渡りだ仕事だと
衣婆が笑う(山田真佐明)

ただただ暑かったソンクラーンは明け
屋根を鳴らす音が
雨季の訪れを告げるのだ(宮坂変哲)

スポンサーリンク

◆ 作品評から

バザールで人は祈りを買い漁る 七澤銀河
 ~喧騒に満ちた「バザール」という商いの場と、本来は静謐であるはずの「祈り」が結びついた不条理な光景。現代社会における信仰や精神性の形骸化を突いている。(月波与生)

遠足の靴より砂が砂丘ほど カオルル
 ~「靴の中の砂」という小さな不快感が、認識の中で「砂丘」という巨大な質量へと膨れ上がっていく感覚。楽しいはずのイベントの影で、一歩ごとに足元で増殖し続ける「砂丘」の存在感。この砂はあなたの靴の中にも入っている。(月波与生)

浮上した海女のタルタルソース和え しまねこくん
 ~「海女の浮上」という光景を、一気に「料理のメニュー」へと接続する飛躍。この視点の転換は、あらゆるものをコンテンツとして「調理」してしまう私たちの暴力性を皮肉っているようだ。(月波与生)

たいがいは弱火で焦げるお友だち coma
 ~人間関係の崩壊は、劇的な衝突よりもむしろ「弱火」の違和感から始まるという洞察。日常の些細な摩擦や遠慮によって静かに損なわれていく心。恐怖と共感がある。(月波与生)

火口まで来たのに山形牛ばかり 汐田大輝
 ~絶景であるはずの「火口」に立ちながら、思考が「山形牛」という具体的な食欲や世俗的な記号に占拠されている。崇高な体験と卑近な欲望。(月波与生)

行を変へ芝桜また芝桜 しまねこくん
 ~いい句だねー。(よもやま さか)

シャボン玉吹く兄弟や仲直り まどけい

 ~いつまでも喧嘩してられませんからね。子どもとして読みましたが、逆に大人として読むと、これはロマンティックです。子供心をいつまでも忘れないって良いです。(季川詩音)

白兎らも眠る時間の宵の淵 平穏凪凪平穏眠れ 青海波
 ~その白兎って実験動物ですか?だとしたらその目線かなしくうつしく、やさしさに溢れて刺さりました。ボクもその眠りを慈しみたいです。(nenereto)

ただただ暑かったソンクラーンは明け
屋根を鳴らす音が
雨季の訪れを告げるのだ(宮坂変哲)
 ~タイは暑いですから、結局のところ暑いっていう感想にたどり着きますよね。調べたら仏教とも関係があるようですね。気候も変わるころのイベントですから、まもなく変わるんだという気持ちにもさせてくれるのでしょう。(季川詩音)

スポンサーリンク

第270号句会報ダウンロードはこちらから

第270号句会報(PDF)

タイトルとURLをコピーしました