さみしい夜の句会報 第237号を発行しました

さみしい夜の句会
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UnsplashDoriana Popaが撮影した写真

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さみしい夜の句会報 第237号(2025.8.31-2025.9.7)

第237号の参加者は61名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい。投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

第3回川柳誌上大会へたくさんのご参加ありがとうございました。結果は「現代川柳川柳満天の星」7号に掲載しますのでお楽しみに。参加された方全員に7号を進呈したします。続いて第4回川柳誌上大会の案内も現在準備中でまもなく案内できると思います。また満天の星では『第1回ジュ二ークの山文学賞』の参加も募集しております。たくさんの参加をお待ちしております。

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◆ 参加者(61名)

クイスケ、西沢葉火、岩谷浩司、石原とつき、しまねこくん、空野つみき、宮坂変哲、ひいらぎ、蔭一郎、瀬戸ざゆこ、雷(らい)、天然石アクセサリーkiki’s、笛地静恵、ゆうたま、souko守宮、山田真佐明、リンネリンク、榎田ブショネ(カツパン半島)、アリタ別館、片羽 雲雀、TATSU、佐井杜有、中村うおなみ、非常口ドット、霧雨魔理沙、鈴木正巳、季川詩音、小柳 都、石川聡、西脇祥貴、汐田大輝、江口ちかる。、カオルル、塩の司厨長、不思議な話のアイン、水の眠り、アハト、クラッチ、岡村知昭、しろとも、まどけい、古城えつ、冬野志奈、しんいち、najimi、夜船 モモ、都まなつ、なさわご、リコシェ、葉、山羊の頭、suzume suzuki、ひろうたあいこ、ナル、千春、東こころ、落ちる星々、範善、紺野水辺、名犬 ぽち、月波与生

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◆ 川柳・俳句

台本は流しそうめん排尿痛 クイスケ

年老いてなお中指立てるサロメ クイスケ

怪人の田舎の露出癖占い クイスケ

エモうなぎスタンプラリー未亡人 クイスケ

不条理コッツンコッツンツバキの実 石川聡

笑い声かたちにすれば青瓢 石川聡

枯木に夜がぶらさがった女を抱く 石原とつき

怪獣に罪はないあるとすれば子守唄 石原とつき

近所にトイレができると森氏↹磊嬢=人魚と交わる 石原とつき

八月のエンドロールがクソ長い しまねこくん

ごめんつて言へない方の案山子だな しまねこくん

左から四十五度を秋めかす しまねこくん

秋めいてパンツは干さずともパンツ しまねこくん

秋桜地獄に耳の数が増ゆ しまねこくん

時計より先に尿意で秋の朝 しまねこくん

脱ぎすぎた金魚のためのバリケード souko守宮

ライダーはみな五十歳同窓会 souko守宮

色街にやっと宿とり風の盆 鈴木正巳

包みかね土産の月を取りこぼす 鈴木正巳

ケルン積む軍手や朝の露しみる 鈴木正巳

持ち物にあの子を足した落葉樹 空野つみき

余所者はテクノカットで温かい 空野つみき

献立に桜のゼリー 念写部屋 空野つみき

楽園をねだる首から上がない 空野つみき

流れ星すったもんだで白塗りで 江口ちかる

流れ星奇数がちなる街に住む 江口ちかる

(ここに季語)停める車のない体 雷

似顔絵を見た髭を剃る 雷

からみあう吐息のちかさ月の舟 都まなつ

この広い野原が全て処刑場 汐田大輝

適切に悪意を混ぜるミルクティー 汐田大輝

古池に沈む山椒魚のトラウマ 汐田大輝

おじさんの床屋ごっこへ天気雨 岡村知昭

ミサイルが大河ドラマに着弾す アイン

綾子忌や香水シュッと纏う句よ 瀬戸ざゆこ

泥酔の真昼かすかに鹿の声 片羽雲雀

マジンガーZ乗り捨て大花野 TATSU

幕下の兄弟子として奢らない 山田真佐明

カッコいいセリフ強制されるBAR 宮坂変哲

灰色の象はきえゆくおだやかに ゆうたま

   *

ティアーモが訳せないルナ 西沢葉火

色のなき風誘ふ色の鮮やかさ ひいらぎ

終活のあとのトンカツかぶりつき 笛地静恵

朝焼に秋づく人魚たちの鱗 蔭一郎

正体の蜂蜜漬けを出すなんて 佐井杜有

今夜から寝息がひとつ増えた部屋 非常口ドット

稲刈りの 音は昔を 思い出す 霧雨魔理沙

俺たちの惣菜選はいつなのか 季川詩音

犯罪に風呂を貸す中島みゆき 西脇祥貴

朝暁の風すべりこむ始発駅 カオルル

折り畳み式の終末メロディアン 塩の司厨長

指先で 衣一枚 濡らす陰 アハト

アイドルの パフォ見ながら 過ごす夜 クラッチ

初秋(はつあき)の油汚れが懐かしい しろとも

サザエさんのやうに秋刀魚焼きし頃 冬野志奈

悪意ある羊が夢へ入り込む しんいち

眠れないアタシ星ごと投稿し najimi

熱血な夏の残像残暑かな なさわご

扇風機遠くの店へ行きにけり 葉

遠くから近づいてくる雨音に 山羊の頭

最低限きらいな人がいなくなる  鈴木雀

シリカゲル食べられませんあなたには ひろうたあいこ

汗だくで買いに行きたる宝くじの日 まどけい

すくと枯るひまわり弁慶夏の果て ナル

嬉しくて無限花火を抱きしめる 千春

推し変をして美しい銀木犀 東こころ

辮髪をあげたりさげたりアン・ドゥ・トロワ 落ちる星々

時流れ友も変わりて独りかな 範善

秋めいて撫でる襟足の髪 紺野水辺

   *

ドラえもん去って魔太郎になるのび太 月波与生

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◆ 短歌

夕暮れに 独り立ち呑み Meeting 自分探しに 灯と涙 岩谷浩司

夜もすがら淋しさ数えて朝を待つ 秋夜 リンネリンク

溶けちゃった土産のチョコを「気候ごと持ち帰った」と笑っている君  榎田ブショネ

囲まれて眠りたいもの何ですか 紙の本と推し達の声 アリタ別館

立ち尽くす夜の桟橋白む雲 波なき湖面に揺れる満月  中村うおなみ

好きですか? 文系女子は指さして 真面目な顔であれは月です 小柳 都

ため息のたったひとつに刺殺され鯨の息継ぎだったとしても 水の眠り

新しい扉の鍵が見つかれば静かに次をノックするだけ 古城えつ

夜の渦少ない光を集めてるチャリを漕ぐ膝力を入れる リコシェ

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◆ 詩

ザクザク ザクザク 心臓の小間切れ (天然石アクセサリーkiki’s)

夜を泳ぐなら背鰭は黄色
あなたに見つけてもらえるように
和らいだ寂しさにつけこんで
ようやく明日に辿り着く(夜船 モモ)

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◆ 作品評から

秋めいてパンツは干さずともパンツ しまねこくん
 ~身捨つるほどのパンツはありや(名犬 ぽち)

カッコいいセリフ強制されるBAR 宮坂変哲
 ~かっこいいセリフを言わなければならないという雰囲気。でも、言ったら言ったで気持ちが悪いと思われたりするかもしれない。だからこそ一つひとつの言葉に品性が問われる。(季川詩音)

秋桜地獄に耳の数が増ゆ しまねこくん
 ~秋桜という「調和」や「優美」などの花言葉を持つ花と、地獄の組み合わせにドキリとしました。花が増えるほど、その地獄に苦しむ存在の悲鳴が増え、その声に気づく人達も増えていくのでしょうかね…。(アリタ別館)

古池に沈む山椒魚のトラウマ 汐田大輝
 ~古池では蛙(かわず)ばかりが脚光を浴び、山椒魚はかえりみられず。悪意のミルクティーは、美味しそうな #怖川柳 そのもの。(石川聡)

下ネタを言ひ損なつて虫の音 しまねこくん
 ~下ネタを言うタイミングは難しい。ぼくは言い損なってしまい、その後イヤな沈黙が続きやけに虫の音が騒がしい。きっとこの下ネタを界隈でひけらかすことはもう無い。(月波与生)

人格を一列に並べて殴る アイン
 ~「殴る」とはいまどきの書き方だと思う。手慣れた人は〈人格を縦に並べて殴られる〉と書くだろう。定型だしリズムもいいし。でも殴るのだ。そこに作者の主張があるのだ。(月波与生)

団地妻は(ここで深呼吸)みずでっぽう 石原とつき
 ~団地妻というワードに「ムムム!」となるのはにっかつロマンポルノ世代だけかも知れない。そういう意味で (ここで深呼吸)は正しい。みな高齢になったから。(月波与生)

時計より先に尿意で秋の朝 しまねこくん
 ~アラームの音よりも先に尿意で起きる。あるあるなのかもしれません。「もうアラームいらないやんけ。」となるのに、またアラームをかけて、また尿意で起きる。これの繰り返し。(季川詩音)

チセキレイチやチチチチと鳴チチチく 季川詩音
 ~こんな句も書けるのかと素直に驚いた。背伸びして難解にならず下手な模倣をせず自分の感性を信じてこれからも作句を続けてほしい。(月波与生)

輪郭のあやしい穴をたどるたび会田誠のドロップキック 水の眠り 
 ~着地がキレイな作者の歌にしては「ドロップキック」で終わる本作の振りは面白い。「あやしい穴」も得体があやしくていい。(月波与生)

メルヘンは滅ばない、一口あげる 空野つみき
 ~「一口あげる」の飛躍がいいのだけど読み手は「、」に意図を感じて警戒する。なくてもいいのでは。(月波与生)

怪獣に罪はないあるとすれば子守唄    石原とつき
 ~子守唄の罪とはいったい何。慰め?美しさ?癒し?いやいや、それだけではない。最大の罪は、怪獣を呼び覚ましてしまうこと。自分に潜む内なる怪獣が、目覚めてしまうこと。子守唄によって目覚めた、私という怪獣。もう誰も、止められない。(岡村知昭)

買ったときから外れてる宝くじ 宮坂変哲
 ~宝くじのみならず、ギャンブルは買った瞬間に「ハズレ」です。「そんな気がする」は正しい。でも、買ったのです。自分が買ったのは例外かもしれない。そんな気がする。買ったから、そんな気がするのです。外れたら?また買うだけ。今度は違う。そんな気がするから。(岡村知昭)

終活のあとのトンカツかぶりつき 笛地静恵
 ~何かをする前にかぶりついたんじゃなくて、終えたあとにかぶりつく。なかなか良いですね。しかも、歳を重ねるにつれて肉類はキツくなると言いますが、ここでトンカツとは勢いが良いですね。(季川詩音)

俺たちの惣菜選はいつなのか 季川詩音
 ~なんか楽しい句ですね! 惣菜+戦じゃなくて惣菜+選なのがいいな〜(石川聡)

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◆ 第237号句会報ダウンロードはこちらから

第237号句会報(PDF)

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