さみしい夜の句会報 第234号を発行しました

さみしい夜の句会
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Marisa SiasによるPixabayからの画像

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さみしい夜の句会報 第234号(2025.8.10-2025.8.17)

第234号の参加者は54名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい。投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

「満天の星」の誌上大会も3回目となりましたが、過去2回と比べて今回はネットでもリアルでも普段交流のない方からの投句が増えて驚いています。人と人はどこでどう繋がっているのかわからないもので、「満天の星」も立ち上げて1年半、思いがけない繋がりから出てくる芽をみるのも楽しいです。誌上大会締切は8月31日、まだまだ投句をお待ちしております。

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◆ 参加者(54名)

クイスケ、空野つみき、石川聡、しまねこくん、宮坂変哲、笛地静恵、霧雨魔理沙、岡村知昭、西脇祥貴、BRERA MILANO JAPAN【公式】、雷(らい)、石原とつき、yuto_pachypodium、蔭一郎、月硝子、鈴木正巳、西沢葉火、冬野志奈、季川詩音、しんいち、nes、汐田大輝、TATSU、山田真佐明、山羊の頭、Nichtraucherchen、カオルル、白井沙漠、higurashi、雪平千星、音羽、都まなつ、長尾(長尾伊織)、水の眠り、suzume suzuki、しろとも、まどけい、砂原妙々、みや、あしあと、ユミヨシ、ひいらぎ、落ちる星々、なさわご、舞風 奏、範善、fuu_名犬 ぽち、川合大祐、夢沢那智、GS、乙女の海外文学案内、さちの扉、月波与生

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◆ 川柳・俳句

終戦記念 高慢の首飾り クイスケ

鹿せんべいの原料になるサロメ クイスケ

原野にて褐色肌に嘘泣きを クイスケ

コンタクトしたまま入れていいドール クイスケ

山の日や氷河に眠る彼のこと 冬野志奈

初秋やキリンレモンの泡立ちぬ カオルル

名も知らぬ草をくはえて盆の花 カオルル

外地では語順のちがうアゲハチョウ 汐田大輝

サバンナのにおいをさせて過ぎる犬 汐田大輝

太陽の歯形だらけのふくらはぎ 蔭一郎

夏葱はきゅっとわたしの首絞める 蔭一郎

実弾は一つロシアンずんだ餅 西沢葉火

唇を無人島にも持っていく 空野つみき

失格が   っかっかっかっかく落ちてくる 石川聡

うすうす(と感づいてる)が堆い 石川聡

指を洗い続けて 骨 石川聡

夜景とは深夜2時すぎの乳首 山田真佐明

終戦が雑貨屋のどこにもない nes

ひとこえに静まり返るオーケストラ nes

秒針まみれは月は割れて故郷 石原とつき

窓いちめん夏雲の店に入る 雷

小便が落ちてない便器を探す 宮坂変哲

敗戦明け生きてる者は飯を食う 宮坂変哲

象に乗るきなこまみれのぼくなのに 岡村知昭

尾行に必要なかったシーラカンスのくせに 石原とつき

きなことこなき(回文?)もしもしかめかめあめあめふれふれ(…元気でね)石原とつき

ちくわの方式はおとぎ話はかたい証左に弱い 石原とつき

リビングの床に落ちてた盆の月 しまねこくん

つくつくし風呂の掃除をやつてくれ しまねこくん

嘴があつて尻尾が無い薄 しまねこくん

枝豆が出ない涙も出て来ない しまねこくん

   *

チェーンソーの手入れは木曜日 笛地静恵

地の災禍「五山送り火」浄化する 霧雨魔理沙

相対的にぬるい中島みゆき 西脇祥貴

飼い犬の小さき手かな夏衣 yuto_pachypodium

父母偲びレクイエム聴く敗戦忌 鈴木正巳

ココナツがパインとスイカを連れ去る 季川詩音

私小説なのにデジタルサイネージ しんいち

加速する山の呼び声 敗戦忌 TATSU

真犯人はハムレット Nichtraucherchen

歴代に似たような人に恋して 山羊の頭

盆休みは猫になる吾 higurashi

水掛けるもう入らなくなった墓 鈴木雀

流星群よりなめらかな精霊馬 しろとも

立秋やストンと何か落つる音 まどけい

おおむね幸せです小さい胸でも 落ちる星々

外れ値の流星の先見届ける なさわご

ベランダで千輪花火独り観る 範善

でこぼこもまたバランス fuu_

   *

陽水が歌ったことのある校歌 月波与生

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◆ 短歌

水槽に昼の白さを沈めおく 夏は外より透きとほり来ぬ 砂原妙々

雨音は似ているものと呼応する 鼓動であったり孤独であったり 白井沙漠

   *

精霊馬無き真宗の盆の宵バゲット提げて戻り来し亡父 月硝子

知ってるよ夜を怖がることだって君の手首の傷のわけだって 雪平千星

No clouds in my stones 目々系図にて首縊り 音羽

夜の闇にてゆらめく星の唄を聴いたらどうするの 都まなつ

家計簿の残金セルと闘へり哀しからずやヤングケアラー 長尾伊織

そんなにも笑顔を量産してるから金魚掬いの手元がにぶる 水の眠り

肋骨すこし切り取る手のひらでころがしている月はきれいだ みや

寝薬を、どんぐりみたいにつめこんで 「ごっくん」したら、世界に溶けれる? あしあと

遠くにて時を止めてる君の言う根拠などない「大丈夫」が好き ユミヨシ

集まればみんな手繋ぎ笑ったねあの子が欲しい花いちもんめ ひいらぎ

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◆ 詩

おつテンタンございます
えっ!!!!!休み? えっ!!!!!(BRERA MILANO JAPAN【公式】)

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◆ 作品評から

小便が落ちてない便器を探す 宮坂変哲
 ~汚れている便器を見るとガッカリしますね。衛生面からも、綺麗なものを使いたいという気持ちはわかります。公共のものがどれだけ綺麗かで、その地域の治安というか、そういうのを察する部分がありますね。綺麗に使うというのは、清掃員への敬意なのかもしれません。(季川詩音)

つくつくし風呂の掃除をやつてくれ しまねこくん
 ~やだ(名犬 ぽち)

きなことこなき(回文?)もしもしかめかめあめあめふれふれ(…元気でね)石原とつき
 ~侘、亀と留守異界するとメカ琵琶(川合大祐)

窓いちめん夏雲の店に入る 雷
 ~「中から見える景色が全て夏雲に覆われている店だと気づいて入った」とも考えられますし、単純に「外から見えた内装が夏雲(アートとかデザイン的ななにか)に覆われていた」とも考えられますね。素敵です。(季川詩音)

敗戦明け生きてる者は飯を食う 宮坂変哲
 ~敗戦の翌日ではありませんが、「この世界の片隅に」で占領軍の残飯雑炊を食べた すずと径子が「uma〜」(「うまー」)と言うシーンは印象的でした。あとは海水を汲んできて久しぶりにまともな味のする食事を食べた人たちの表情とか。食は再生の原動力。(夢沢那智)

精霊馬無き真宗の盆の宵バゲット提げて戻り来し亡父 月硝子
 ~精霊馬乗りこなせるの経の合間に尋ねし父へ(GS)

ちくわの方式はおとぎ話はかたい証左に弱い 石原とつき
 ~とつきさんのちくわ&ちくわぶ俳句。もしくは、よく見てみたら乙女な俳句!も楽しみにしています。(乙女の海外文学案内)

リビングの床に落ちてた盆の月 しまねこくん
 ~いい句ですね。好きです。(名犬 ぽち)

夏葱はきゅっとわたしの首絞める 蔭一郎
 ~葱で首を絞められるとは一大事。なのに、絞められながら、首から漂う葱の香りに、きゅっと心躍ってしまっている自分。夏のひととき、眩しくて痛い光の中で、今のこの快楽を手放したくはない。もっと、ずっとこのままで、そんな感情がこみ上げて、止まらない。なぜだ。(岡村知昭)

嘴があつて尻尾が無い薄 しまねこくん
 ~発見の一句。芒に嘴があって尻尾がないって、今まで知らなかったし、誰も教えてくれなかった。嘴があるのなら、芒は啼くのですか?どんな響きですか?聞きたい。尻尾がないのなら、芒を見つけるのは意外と難しそうですね。頭隠して尻がない。この発見、早く広めないと。(岡村知昭)

昼寝部を会社に立ち上げて部長 しまねこくん 
 ~職場にクラブを立ち上げるとか今でもできるんだろうか。以前は職場でもクラブ活動が盛んだったものだが、その時代を知ってる人だとこの句は面白いし、そうでない人は???かも知れない。(月波与生)

チェーンソーの手入れは木曜日 笛地静恵
 ~上の句だけを見るとやや不気味ですが、園芸をしている人や、土木作業員などの可能性もあります。仕事先で、木曜日に手入れをすると決めているのかもしれません。(季川詩音)

無になったムルソー激怒 長崎忌 TATSU
原爆忌地の冷ゆるまで水を撒く 冬野志奈
 ~川柳でスローガンじゃない反戦句は詠めるのかという問いへの回答。こういうのを読むと時事川柳ってもっと可能性あるんじゃね、と思う。(月波与生)

あみあみのあみめがいつかめだかとる 都まなつ
 ~「あみ」の繰り返しから「めだか」へのジャンプ。「あみめ」が効いて目で見ても耳で聞いても面白い句となった。(月波与生)

枝豆が出ない涙も出て来ない しまねこくん
 ~枝豆も涙も出ないよといわれると、裏返しで、出ている様子を強烈に思い描いてしまいます。 しかも2つの素材が混じっちゃって、緑色の大粒が眦からこぼれ落ちるのでした。(石川聡)

立秋やストンと何か落つる音 まどけい
 ~立秋がきたことを「ストン」とたとえていると考えたのですが、やはり鳥だったり、なにか物体が落ちてきた可能性もありますね。(季川詩音)

初秋やキリンレモンの泡立ちぬ カオルル
 ~初秋とキリンレモンのシュワシュワ―が良いですね。良い句は季語を持ち揚げる力かな?(さちの扉)

外れ値の流星の先見届ける なさわご
 ~「外れ値の流星」、なんだかロマンチックですね。あの流星はどこに行くんだろうと気になるのもわかります。流星だからオチは同じなのに気になりますね。(季川詩音)

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◆ 第234号句会報ダウンロードはこちらから

第234号句会報(PDF)

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