さみしい夜の句会報 第199号を発行しました

さみしい夜の句会
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                              画像はPixabayAlexaより

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さみしい夜の句会報 第199号(2024.12.8-2024.12.15)

第199号の参加者は55名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい。投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

「さみしい夜の句会」句週報200号達成を祝して2月22日に第4回「さみしい夜の句会」(リアル句会)を開催します。今回は青森市のブックカフェ&バーボヘミ庵での開催となります。事前投句による参加も受け付けますので遠方の方もお祝いを兼ねて参加いただけると嬉しいです。

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◆ 参加者(55名)

帰ってきた笛地静恵、石川聡、蔭一郎、しまねこくん、影藤遥香石原とつき、しろとも、芥玲、西脇祥貴、恭仁涼子、水の眠り、nes、季川詩音、山田真佐明、良仁、西沢葉火、汐田大輝、ねこまた、ハッカ飴、何となく短歌、流離するおかん時々オクラちゃん桃瀬、souko、リンネリンク、塩の司厨長、牛田悠貴、アリタ別館、古城エッ、馬勝、星野響、ゆりのはなこ、ア・デオ、ユミヨシ、折戸みおこ、雷(らい)、片羽 雲雀、小沢史、いずみ、Yumi、みゆう、宮坂変哲、成瀬悠、ダリア220、snuddle、お天気学園、多生、朝森たけ、松柏木、まどけい、suzume suzuki、fuu_、名犬 ぽち、yuurika、放浪の騎士、ウーたん46、月波与生

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◆ 川柳・俳句

部首としてバームクーヘン 西沢葉火

約束の亀の甲羅を着けなさい 蔭一郎

網棚に上弦の中島みゆき 西脇祥貴

ためいきの部屋を飼う中島みゆき 西脇祥貴

空瓶におかえりなさいを貯金する しろとも

乳房には柊の花ゆらめいて 片羽雲雀

街並みに輝くアガペ何度でも 片羽雲雀

きみがでてこない歯みがき粉をしぼる 小沢史

ユーミンを仔豚に変えたみかん箱 汐田大輝

母のない犬ばかりいる隅田川 汐田大輝

生ハムがはりついている錦鯉 汐田大輝

討ち入りの日にも財布は持つて行く しまねこくん

十月はそんな痛車じゃないと思う nes

なんどもなんどもなんどもなんども句をなおし 石川聡

紙の温みを喜べる指 雷

   *

カーテンコール「あと一つ」ざわざわ「微笑みをジュラ紀を加工なんだか 石原とつき

ハノイ弁まだまだ口が慣れなくて 季川詩音

勇気を出したが 没収された 2月の茶色 芥玲

痛む頭で炒めるふつうのオムライス 恭仁涼子

プラグより走る血を温める 山田真佐明

アンミカが言ったからアンミカが言っ 良仁

ミサイルが・・その後・音・・信不通 笛地静恵

スマホも寒いだろうよ 布団にお入り 午前3時 流離するおかん時々オクラちゃん桃瀬

空っぽの炊飯ジャーに夜ひとつ souko

約束の橋のたもとで君を待つ夕暮れ時 影藤遥香

ぶつ切りの文字をかき混ぜ 塩の司厨長

裏垢で見せたがりやのポインセチア 馬勝

冬ざれの十字路に立ち虚無を売る 星野響

極月にメーテル役が泣いている ゆりのはなこ

猫又になるまで地球きえるまで いずみ

無機質なホタルの光エゴ空夜 Yumi

旅の空帰りたくない帰りたい 宮坂変哲

脳味噌を穴から覗く はにかんだ 成瀬悠

指挿れるそこだけ熱い冬の園 ダリア220

冬の空 定時の闇の中 ひとり お天気学園

おねんねのダンス強豪ランキング 多生

コンビニ袋駆け回る道 松柏木

母の雛老いて忘れず飾りけり まどけい

ちょっとした ドラえもん fuu_

   *

水槽で育つ叱られ役の蛸 月波与生

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◆ 短歌

ていねいな暮らしと言って丁寧にカップラーメンしずかに開ける 水の眠り

何か為すのには遅くはないけれど生き物としての主役はおりる ハッカ飴

銀のラメまぶされている白葡萄ありのままでは光らないから suzume suzuki

次はもう左折しなくて済むようにすこし見習う彗星軌道 suzume suzuki

さみしいの変奏曲を口ずさむ雨はつぎつぎひとつぶになる suzume suzuki

息かかるほど近いのに抱きしめる腕がなくって立ちすくむぼく suzume suzuki

   *

セクシーなお姉さんより揚げたての 唐揚げ画像に心が揺れる ねこまた

私にも等しく星は降りそそぐ手を伸ばすかのように踏み出す 何となく短歌

降りしきる雪の冷たさ肌を刺す 凍える心でただ君を待つ リンネリンク

「今まで」を一回全て手放して空っぽなって見えてきたもの アリタ別館

元カノと偶然同じ誕生日運命じゃなく神のいたずら 古城エッ

この夜を通り過ぎるの怖くって せき止める為不眠になった ア・デオ

肌を刺す寒さが増せば増すほどに月を見上げて煙草が美味い ユミヨシ

行ったこともない街に駆け込んでいく年末 ふるさと納税サイト 折戸みおこ

会いたいと思う人には会えなくて 会うためにまた瞼を閉じる みゆう

さみしくてピザをチンしてクリスマス青く塗ってる届かないでしょ snuddle

何でもないほんの些細な一言で崩れ落ちてく明日への希望 朝森たけ

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◆ 詩・短文・都々逸

性善説の着ぐるみを着て性善説の夢をみる 牛田悠貴

消化器ぐるみで付き合っていた友だちからの反論 牛田悠貴

検察側を三十五度のぬるま湯に漬け旅とする 牛田悠貴

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◆ 作品評から

討ち入りの日にも財布は持つて行く しまねこくん

 ~討ち入りの日にはフィギアはおいていけ(名犬 ぽち)

検察側を三十五度のぬるま湯に漬け旅とする 牛田悠貴

 ~科学的根拠に基づき、重すぎます。(yuurika)

痩せている薬買いそめし我慢汁 片羽雲雀

 ~「我慢汁」が川柳に出てくるとはね、と顔を赤らめてしまったが(嘘)、そのとき引っかかった言葉を先ずは使ってみるというのは作句する態度として大事なことだと思う。(月波与生)

好きだった馬を代入してみてね 鈴木雀

 ~ワケあって最近競馬実況を観る機会が多くなったが馬が駆ける姿は美しく見飽きない。なので「好きだった馬」というフレーズがたまらなくいいね。(月波与生)

性善説の着ぐるみを着て性善説の夢をみる 牛田悠貴

 ~短い言葉に凝縮された恐怖。 平和ボケに良く効きます。(yuurika)

さみしくてピザをチンしてクリスマス青く塗ってる届かないでしょ snuddle

 ~ある意味、届いてしまった(放浪の騎士)

ハノイ弁まだまだ口が慣れなくて 季川詩音

 ~ベトナム語について教えてもらったから、あえてハノイ弁って言ってるところに感心します!(ウーたん46)

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◆ 第199回句会報ダウンロードはこちらから

第199回句会報(PDF)

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