さみしい夜の句会報 第194号を発行しました

さみしい夜の句会
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               UnsplashIsabel Vittrup-Pallierが撮影した写真

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さみしい夜の句会報 第194号(2024.11.3-2024.11.10)

第194号の参加者は48名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい。投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

今日11月11日は川合大祐&千春夫妻が書いた川柳交換日記風エッセイ『トイレの後には電気を消して』の出版から2年目の日だそうです。毎年発行日を二人でお祝いしてるなんて企画した発行人冥利につきます。出版社としての「満天の星」を立ち上げてよかったと思います。『トイレの後…』は絶賛発売中ですので読んでみたい方は是非購入ください。

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◆ 参加者(48名)

しまねこくん、塩の司厨長、宮坂変哲、片羽 雲雀、輪井ゆう、ハッカ飴、汐田大輝、芥玲、西脇祥貴、リンネリンク、西沢葉火、水の眠り、吾意羅、鵠、蔭一郎、石川聡、織星(Shiho)、しろとも、もんち、温水ふみ、しんいち、落ちる星々、人見弐一、松柏木、胡椒 黒、花野玖、円山すばる、小沢史、いずみ、かれん、朝森たけ、みしま、ぶりきのかに、suzume suzuki、ホワイトアスパラ、牛田悠貴、まつりぺきん、古城エッ、靈夢、雷(らい)、花野玖、月硝子、何となく短歌、星野響、クイスケ、名犬 ぽち、鷺沼くぬぎ、月波与生

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◆川柳・俳句

歩いたら揺れると思ふ秋の山 しまねこくん

秋寂し乳首に貼つたガムテープ しまねこくん

小鳥来て脳を吸はれる二日酔い しまねこくん

両脇の下から白い息が出る しまねこくん

台風は後で返して下さいね しまねこくん

ブルーレットおくだけのことができない 鈴木雀

八月の驟雨あなたが泣いた日の みしま

ヨドバシで電気うなぎをバズらせる 汐田大輝

胸底の痛みへ銀杏おちる音 いずみ

病室を抜け素手で降る雨を洗う 蔭一郎

網棚に落葉を忘れ引き返す 蔭一郎

潔白でしたグッピーの活け造り 西沢葉火

完璧に散るまで銀杏へ手を振った しんいち

花を挿すのにちょうどいいがらんどう 温水ふみ

ねえ爺や遷都しましょうあの辺に 鵠

ねえあなた乳首を描く気はありますか 鵠

恋人の尿路結石飲み込んで 鵠

優しさも知らずに切れた乾電池 輪井ゆう

泣くほどにアクセス悪いマホガニー クイスケ

30分おしり洗浄した日の水道代 落ちる星々

   *

どちらかを選ばなくても七五三 片羽雲雀

地球から見て〼が中島みゆき 西脇祥貴

鋏が上手く使えない。 塩の司厨長

はんぱねえるラカンパれる 西沢葉火

瀬戸内の秋の潮もあかるいさようなら 石川聡

施錠して 星空だけが 騒がしく 織星

どっかでみたあれだ冬のよるの星だ しろとも

また今度実現されないまた今度 もんち

行き倒れ肩に和彫りの菊薫る 人見弐一

チチシスの電文すぐにピンと来ず 松柏木

立冬や語尾のすぼまる胴間声 花野玖

腎臓に実家のにおい焚きしめる 小沢史

放屁音だけで知らせる利他の罠 かれん

夢を見てあげないけど毛布は出した ぶりきのかに

山頭火ばかり芽吹いて困る庭 牛田悠貴

つり糸をたらして白い悔いを待つ まつりぺきん

『闇バイト』するくらいなら 勉強す 靈夢

二軒目のチェーン店をゆく暗渠 雷

仏手柑の十指裂かれて百八つ 月硝子

丁寧にとろみをつけた星月夜 星野響

   *

サバ缶のサバの気持ちはわかるんだ 月波与生

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◆ 短歌

無味無臭でしたあなたの欲望はしゃぶったことも忘れるくらい ハッカ飴

騙すより騙される方 捨てるより捨てられる方 そう決めたから 古城エッ

嫌いなとこ全部言って直すからこんなに澄んだ脅迫がある 胡椒黒

カツ丼の大盛り食べる労働者 天丼の上食べるリベラル 宮坂変哲

ひとしきり泣き終えたあとの虚脱感 明日は朝から吉野家へゆく 水の眠り

もつれ合い絡み合ったままでいてあなたが静脈になる日まで 何となく短歌

   *

大半の 何もない日を 楽しめばお金はなくとも 私は豊か 芥玲

淋しさを紛らすための夜の散歩孤独を抱きしめ踊るワルツ リンネリンク

果ての日に全知の神に尋ねばや我が僻事の赦さるるやを 吾意羅

ランドリーはいいやつ私の洗濯物洗ってくれるのはもうお前だけだよ 円山すばる

君がまた一つ歳を取るたびに少し寂しい休日の午後 朝森たけ

とりあえず六名キープ この恋がうまくいかない時の保険で ホワイトアスパラ

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◆詩・短文

掲載する作品がありません。

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◆ 作品評から

両脇の下から白い息が出る しまねこくん
 ~あなたねえ。(名犬 ぽち

台風は後で返して下さいね しまねこくん
 ~巻が緩んでるけどいいの?(鷺沼くぬぎ)

「しね」のあと「ないよ」とかきたすひとがいてあるいみどっちもざんこくだった 水の眠り
 ~「ないよ」とかきたすひと、が面白い。確かに「ないよ」と書き足すより、黙って寄り添ってくれる人の方がありがたい。(月波与生)

羊皮紙の切り取り線がギルバート 汐田大輝
 ~ギルバートはケントしか知らないがこちらは「羊皮紙」のギルバート。意味はわからないがなかなかカッコいい句。(月波与生)

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◆ 第194回句会報ダウンロードはこちらから

第194回句会報(PDF)

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