さみしい夜の句会報 第191号を発行しました

さみしい夜の句会
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                    UnsplashRollz Internationalが撮影した写真

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さみしい夜の句会報 第191号(2024.10.13-2024.10.20)

第191号の参加者は48名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい。投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

「さみしい夜の句会」に参加される方は特に「参加します」と宣言することなく作品を寄せてくれますが、わざわざ「私は参加しません、さみしいくないので」と断わってくる方もいます。そんな不思議な人たちにも読まれながら191回目の週報が発行出来ました。

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◆ 参加者(48名)

片羽 雲雀、菊池洋勝、吾意羅、しまねこくん、石川聡、ぬくみず、靈夢、西脇祥貴、尼寺透、平本文、クイスケ、水の眠り、いずみ、宮坂変哲、西沢葉火、汐田大輝、何となく短歌、松柏木、しんいち、みや、MIYA、江口ちかる。、しろとも、まつりぺきん、蔭一郎、花野玖、流離するおかん時々オクラちゃん桃瀬、古城エッ、うつわ、塩の司厨長、小沢史、リンネリンク、ホワイトアスパラ、ハッカ飴、おかもとかも、佐井杜有、平松泥沸、岡村知昭、牛田悠貴、熊谷尚、Tomoko、涼閑、crazy lover、とるばどーる、名犬 ぽち、朝の露となりて、まんさく中村、月波与生

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◆川柳・俳句

どの調もゆるく整ふ千秋楽 花野玖

香ばしく十三月を串で焼く 石川聡

地に足のついた花火になりなさい 熊谷尚

馴染みきれなかった犬と歩く道 平松泥沸

わきの下早わかりガイドブック クイスケ

試食品で恥を見せているサロメ クイスケ

信仰をほぐしてしずかな雨にする ぬくみず

エコバッグに入るだけ海を持ち帰る ぬくみず

一斉にテニスのラリー見る秋刀魚 蔭一郎

雨のなか背高泡立草をさす 蔭一郎

カステラカステラさみしいね満月 しろとも

すきだったおとこはみんなきんもくせい 小沢史

花野道どこかで門が閉まる音 江口ちかる

十月にうふふの素をふりかける 江口ちかる

合わせ鏡のなかでひとりが発火する 江口ちかる

マッシュルームカットから朝靄の気配 汐田大輝

どこまでが趣味でどこから栗の毬 しまねこくん

首の骨鳴らして終る体育の日 しまねこくん

日常に不足しがちな蒸しタオル しんいち

くちづけを描けないみずいろのチョーク 岡村知昭

   *

露寒が不在色濃く染めやがる 片羽雲雀

炎昼やシャツの上から聴診器 菊池洋勝

開いたら『ピンサロ』会は 腕時計 靈夢

傍点の役として中島みゆき 西脇祥貴

仏蘭西のクレーター 母系辿る 尼寺透

名も知らぬ星を眺める秋の夜に 平本文

この猫に似ている人を知っている いずみ

教育があれどなかれど馬鹿は馬鹿 宮坂変哲

眠りキャベツをいびきごと 西沢葉火

八重の椿落ちて溜まりて未練かな 松柏木

薄れていく記憶カマキリの寝言 MIYA

親も子も増殖し続ける日陰 まつりぺきん

満月よ生きているのが恥ずかsea うつわ

初めての映画がんばれタブチくん  塩の司厨長

つぎはぎのガードレールを照らす月 佐井杜有

右肩に塔が建ってて上がらない おかもとかも

理解されてしまって。全部捨てようと思うんだ 牛田悠貴

誰がなんと言ったって春樹が好き Tomoko

蛙の死照らすオリオンほの白く 涼閑

帰路につく目印みーっけイチバン星 crazy lover

   *

前立腺も後立腺も前へならえ 月波与生

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◆ 短歌

半年に一回会って世話話しながら食べるラブホテル飯 ハッカ飴

君がいた残像のようなものだった梢を揺らす飛びたった跡 水の眠り

金木犀あまりに香る夜だからあなたのメールの行間に酔う 水の眠り

「あい」という言葉を辞書で引いてみた なんだそうか、そういうことか。ホワイトアスパラ

   *

胸の中からつぽになり内側へひしやげて折れるわれの肋骨(とりかご) 何となく短歌

秋水の川面映せり空澄みて絵の具のごとく清げなる青 吾意羅

夜のなかほどで立ちどまっていたよ先ゆくひとの名を知らぬまま みや

クレープを食べて 至福と罪悪感を味わう 流離するおかん時々オクラちゃん桃瀬

ポイ捨てに心が痛む本当の理由はきっと思い出すから 古城エッ

風に乗りどこからか香る金木犀 思いきり吸い込み明日も生きるよ リンネリンク

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◆詩・短文

作品はありません

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◆ 作品評から

さんずいが付く夫姓 西沢葉火

 ~「夫姓」は「おっとせい」と読む海狗でもあるのだろう (さんずいが付くので)。でもそういう余計な意味を取り払って普通に「浅野」とかの夫姓である。と読んだ方が美しい。(月波与生)

教育があれどなかれど馬鹿は馬鹿 宮坂変哲

 ~身も蓋もないお言葉…(とるばどーる)

雨のなか背高泡立草をさす 蔭一郎

 ~さすって指さす?さすがに傘の代わりにささないよね~。びしょびしょなるもん。僕は最初この句をしまねこ句のように傘をさすようにさすと解釈しましたが、いや指さすのほうがカッコいいかなと思いなおしました。二つの句が生まれたような感じですね。僕は今まで歌詞であれ小説であれ読み違えをとにかく避けることを考えてきました。可能な限り意味を限定したかったのです。 しかしどうあがいても作品のゴールは読者の脳内でしかないというのはとても納得できることです。(名犬 ぽち)

金木犀あまりに香る夜だからあなたのメールの行間に酔う 水の眠り

 ~あー好きなお歌(朝の露となりて)

楽園の設定が無いテディベア クイスケ

 ~〈楽園の設定が無い/テディベア〉となって下五はテディベアでよかったか、という問いかけが始まる。「楽園の設定が有る」ならテディベアがどう働くか。など。(月波与生)

涼新た十三月の革命歌 しまねこくん

 ~何故か葉火句会にはエントリーしていないのでこちらでいただいた。「十三月の革命歌」は決して成就することのない革命の歌だ。戦いすんで新たな風が吹く。(月波与生)

首の骨鳴らして終る体育の日 しまねこくん

 ~これイイネ!!!!!!(まんさく中村)

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◆ 第191回句会報ダウンロードはこちらから

第191回句会報(PDF)

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