さみしい夜の句会報 第190号を発行しました

さみしい夜の句会
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                 UnsplashLevi Guzmanが撮影した写真

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さみしい夜の句会報 第190号(2024.10.6-2024.10.13)

第190号の参加者は43名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい。投句はテキストにてお願いします。テキスト以外の投句は週報に反映しませんのでご注意願います。

10月から郵便料金が値上げされました。印刷費も高騰しており柳誌1冊の発行原価が昨年と比較して2~4割アップ(当社比)しています。そんな状況にも関わらず毎号きちんと柳誌を発行、発送されている柳社の自助努力には頭が下がります。柳誌購入、誌上大会への参加などで各川柳社の積極的支援をお願いいたします。

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◆ 参加者(43名)

西沢葉火、しまねこくん、吾意羅、片羽 雲雀、星野響、しんいち、西脇祥貴、汐田大輝、リンネリンク、クイスケ、輪井ゆう、ユミヨシ、おかもとかも、何となく短歌、蔭一郎、流離するおかん時々オクラちゃん桃瀬、宮坂変哲、mine、平松泥沸、石畑由紀子、花野玖、朝森たけ、ハッカ飴、雷(らい)、松柏木、しろとも、岡村知昭、牛田悠貴、水の眠り、石原とつき、靈夢、涼、うつわ、松菊梅、月立耀、まつりぺきん、深名、みずほ、souko、まどけい、たまこ、たかにゃ、月波与生

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◆ 川柳・俳句

さんずいが付く夫姓 西沢葉火

かっこうのえじきになっておきますね 牛田悠貴

涼新た十三月の革命歌 しまねこくん

女子会にどんぐりだから呼ばれない しまねこくん

車窓からあらゆるダンシンオールナイ おかもとかも

姉さんを一升瓶に入れる芸 岡村知昭

ぼくの殻ならいくらでもある 食べて  岡村知昭

メビウスのパイプのなかの都市に住む 蔭一郎

チョモランマで四千の月を見る 汐田大輝

壊れたスマホから聞こえる水音 汐田大輝

洗濯機2回回して秋休み ハッカ飴

白樺が白雨に変わるまでを見る 石畑由紀子

牛乳が日記帳から巣立った日 しんいち

楽園の設定が無いテディベア クイスケ

湯に浸かり神輿の過ぎた湯に残る 雷

   *

ラマダンに貴方のための鵙の贄 片羽雲雀

十三夜ふと軋る廃観覧車 星野響

戦前と取り替えた中島みゆき 西脇祥貴

向こう岸には見えない私の旅 輪井ゆう

大粒の涙狐のお嫁入り 宮坂変哲

「揚げ物が食いてえ」マントひるがえし 平松泥沸

まづ菊の白きを摘むやひと抱へ 花野玖

十センチ跳ぶ五ミリの蜘蛛は見逃され 松柏木

晴天の午後に混ぜ濾す香炉灰 しろとも

十六の 彼も私に 距離を置く 靈夢

散歩ほぼ毎日歩数1万歩 涼

真夜中に育てる僕の孟宗竹 うつわ

しとしとと感情線が、窓の外 まつりぺきん

明日になる前に消さねばワッフルを souko

ジャレットを聴いて眠るや杜仲の木 まどけい

   *

ダニエルは薔薇の形で引きこもる 月波与生

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◆ 短歌

サワラには✕(バツ)を負わせてコトコトと大きな丸を育てる夕餉 水の眠り

   *

欲望の残り火揺るる我が身には来し方の事さながら愛ほし 吾意羅

今はもう 君に逢えるのは夢の中だけ 今宵も涙で頬を濡らす リンネリンク

太陽を見ずに終わった一日を橙色した電気が責める ユミヨシ

夕月のめぐる虚空をなぞる指 確かなものを救いに生きる 何となく短歌

白鳥が渡ってきた夜は ペンギンになってしまえばいい 流離するおかん時々オクラちゃん桃瀬

飼いならすつもりで愛したさみしさに名前がないのに僕は気づいた mine

あなたには大きすぎてる服を着て似合ってないとあれほど言った 朝森たけ

うっすらな落し蓋な「ガッデム欲しいな」縦横無尽 石原とつき

布団に座りタバコ付けたら 昔と先と誰かが見えた 松菊梅

眠れずに僕らは月を取りにいく夜の長さを言い訳にして 月立耀

切り裂いて炒める笑顔ぼくがまた生き返らせてあげるからね 深名

前開けた上着を抜ける秋風が泣いて縋ったあの日の温度 みずほ

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◆詩・短文

作品はありません

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◆ 作品評から

太陽を見ずに終わった一日を橙色した電気が責める ユミヨシ
 ~太陽は眩しすぎるから、せめて月でも。今夜は7時くらいには天頂近くに昇りますよ。今月はスーパームーンなので、いつもより大きく見えます。そちらの夜はもう冷えると思うので、熱いお茶でも飲みながら月光浴してみてくださいな(たまこ)

うめぼしにすきな指紋といわれたの 小沢史 
 ~「すきな指紋」とはマニアックな視線だがそれを「うめぼし」に言われたとなるとさらに驚くのだが、この句では驚いた様子がない。静かな怖さを感じる。(月波与生)

ぼくの殻ならいくらでもある 食べて  岡村知昭
 ~好きな感じです!(たかにゃ)

薄闇に「ぽつん」「ぽつん」と雨が鳴る 伸ばした手のひらにも「ぽつん」 ユミヨシ」
 ~ぽつんは雨音の他にも独りであることも示しているのだろう。ぽつん。(月波与生)

遠目には蝿近目には秋の蝿 しまねこくん
 ~先日岩手県の某宿泊施設に泊まったとき部屋には当たり前のようにガムテープが置いてあった。〇〇虫を発見したらこれで始末せよというサービスなのだけどなんだかなあ。(月波与生)

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◆ 第190回句会報ダウンロードはこちらから

第190回句会報(PDF)

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