さみしい夜の句会報 第79号を発行しました

さみしい夜の句会
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さみしい夜の句会報 第79号(2022.8.21-2022.8.28)

第79回の参加者は87名でした。ありがとうございました。参加された方の1作品以上を掲載しました。掲載のない方、誤字脱字等ありましたらDMにてご指摘下さい。

Webショップ詩歌本の店「満天の星」は少しずつ本を登録しております。ここは断捨離等で不要になった詩歌本を無償で引き取り、日本現代詩歌文学館に登録のない本は寄贈し他は読みたい人に格安で送付するしくみを構築中です。販売収益は運営費になります。ご協力できる方のご参加をお待ちしております。

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◆ 参加者(87名)

太代祐一、池田吉輝、ぽっぽ、石原とつき、ゆりのはなこ、菊池洋勝、さー、白水ま衣、mugwort、岡村知昭、風池陽一、石川聡、syusyu、水の眠り、Tomo、najimi、西脇祥貴、おかもとかも、海馬、鷺沼くぬぎ、しまねこくん、弌定住佳、棚場田敦也、たぶん、鴨川ねぎ、翠川蚊、西沢葉火、HAKUBIKI、まつりぺきん、ゴトー、抹茶金魚、あ、雲上晴也、夜間戦闘(れん)、藤井皐、あお、ともなう、さぶきち、−恷庵−、月硝子、高良俊礼、crazy lover、輪井ゆう、星野響、電車侍、風花(かざはな)、東こころ、春宵飯店、玖、馬勝、日下昊、雷(らい)、蔭一郎、茶熊さえこ、小沢史、ソウシ、白猫、Ryu_sen、涼閑、木野清瀬、む~みんママ、麦野結香、達毘古、生・存、天やん、睦月ヨシ、和泉明月子、naokom、宮坂変哲、思雨(スイ)、Millicent.AlmondMilkLatte、児島成、たろりずむ、閲覧も時にはする、Tomoko、愁愁、歌眠、いずみ、玖々泉ろか、nori、高梅仁、黒穂2022、楢崎進弘、俳句愛 大本伸彰、mikisuzu、名犬 ぽち、月波与生

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◆ 7・7詩、5・7・5詩

おけら鳴くあいみょんばかり聴いてます 玖

抜け目ないバナナ勝手に負う負債 太代祐一

長男が行方不明になる家系 宮坂変哲

猫背とは一切関係ない噴水 おかもとかも

フリンジが付いてる夢は食べやすい 白水ま衣

夕闇のオルゴール化が止まらない 白水ま衣

馬肥ゆる秋に√は雪崩れ込む 蔭一郎

座右には最果タヒがありて処暑 玖

まくら木や戦車のように愛したい 西脇祥貴

万力に息を吹き込む中島みゆき 西脇祥貴

つゆだくにしただけなのに虹だらけ 翠川蚊

跡形も残らぬような掏摸をする 翠川蚊

つくつくし目立たぬやうにいぢめられ syusyu

賢治は逆流し、しばし立ち止まる 藤井皐

ポケットに百年前の果し状 西沢葉火

法師蝉    余白はイアン・ギランのOh 石川聡

濡れながら咲く芙蓉   泣きながら笑うあなた 石川聡

法師蝉   大悲心陀羅尼をとなえ 石川聡

あれはもうダス・ゲマイネで処暑でげす 石川聡

神さまは双方向に慣れてない Ryu_sen

うつくしい私信でしたねあの雨は 東こころ

指先のあなたが消えてくれません 東こころ

秋出水百科事典の扉から しまねこくん

出られないプールと謎の料理人 しまねこくん

聖書にも林檎カタログにも誤植 岡村知昭

ふしだらな赤のまんまのレム睡眠 玖

カルピスより濃いつきあいは嫌だな 海馬

折鶴をほどけばころり恥骨落ち 小沢史

荷造りの膝の埃や法師蝉 小沢史

痒い所にパンダが届く 白水ま衣

稲刈りや『展覧会の絵』のテンポ mugwort

秋鯵やフライの尻尾食べる人 菊池洋勝

遠くから花火の音だけして終わる気かよ夏 ゴトー

前髪をさらさらと切る昼下がり 玖々泉ろか

(憧れの)絵本作家の卓ジェッソ さー

お日さまのしもべの青や夏の海 風池陽一

刀豆や反りくり返って中二病 水の眠り

朝霧や埃出る身の置き所 Tomo

自然治癒待って心の夏終わる najimi

ミント また信じたいものだけをみて おかもとかも

半世紀以上生きても深爪す 鷺沼くぬぎ

積み上げた悔しさだけが生き証し 弌定住佳

あとにして人身事故の梨の店 たぶん

ひとりきりサイケデリック盆踊り 鴨川ねぎ

もう意味が 花火大会 わからない HAKUBIKI

神様それは何費になるのですか? まつりぺきん

自販機がお金を掛けて有人化 抹茶金魚

秋はじめISDNはじめちゃん あ

秋初め合着の鈕さがしをり 雲上晴也

何言語?プログラミングみたいな会話 あお

懐かしき故郷の風景 泪する。 −恷庵−

瓶底に刀豆余り深き味 月硝子

滅亡の清い音符に触れて秋 高良俊礼

弔い公費税金ばら撒く Crazy lover

何もない 私みたいな 冷蔵庫 HAKUBIKI

圧搾し澱んでいった夏でした 輪井ゆう

ラヴシーン掠めて過ぎる予報円 星野響

いわし雲 宿題帳は 残りけり 電車侍

初嵐心変わりも足早に 風花

西鶴忌ラマーズ法で潜る海 馬勝

舌先の口内炎が時速八十キロ 雷

勘違いしていた 時間を返せ 茶熊さえこ

ニ−チェ?ニ−チェ?ってどんな人 流天

失恋の読み方ググることなかれ ソウシ

山芋を掘るそして寂しさを掘る 白猫

鶴首にただ一輪の青いバラ 涼閑

地べた座し星も露草も 木野清瀬

帰省不可理由(わけ)だけ重ね秋の月 むぎのあわ

筑紫恋し法も知らない蝉ばかり 達毘古

単車乗り駆ける男は寒蝉か 生・存

届かぬを知りつつ灼けし怨嗟かな 天やん

夏の海一瞬にして波老ゆる ぽっぽ

画面越し 同じ曲聴く 夏祭り さー

頸椎がそっぽ向いてるレントゲン 睦月ヨシ

揺れるかもしれぬ予感と猫の恋(季節外れ)  naokom

ああそれ自分 上っ面は撫でるモノ 思雨

私の友人の友人がバルタン星人 児島成

見ただけで死体とわかるほど死体 たろりずむ

「しのぎやすくなってまいりましたね」と目を伏せる 閲覧も時にはする

いつの間にかうちが実家になっていた夏 Tomoko

くるぶしを小突くルンバや今日の秋 愁愁

またおなじところにいるね地縛霊 歌眠

クラブハウスサンドと食べる短歌論 いずみ

ビタミンAからSまでの右折禁止 月波与生

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◆ 7・7、5・7・5以外の短詩

昨日へとタイムマシンで戻ってもきっとわたしはなんにもしない 蔭一郎

洞窟のやうに明るく書庫はあり大西民子全歌集座す ぽっぽ

多様性文化の例の一つとして忘れる膀胱がん問診票 ぽっぽ

千鳥足「大丈夫かよ」血まみれ「ママは仕方なかったでちゅ〜」月ても見てろ 石原とつき

死にたいとふと思う時胸元の第二ボタンをゆっくり外す ゆりのはなこ

花火の灰がおちてきていちごの赤い色はくすんだ りんご飴硬いね桃色の舌を笑ったりして 夜間戦闘(れん)

張り切って雑巾掛けで攣るふくらはぎ老い怠け何の警告 ともなう

ド真ん中に頓馬印の落款をべとつくくらい押してみました さぶきち

夕暮れに我も我もとカゴの中ポツンと残る定価の弁当 春宵飯店

竜胆を探しに森に入り(いり)鳥兜の気高さを知る 日下昊

ああそうかポリアモリーの隙間には私のための座布団がある さぶきち

誰も来ない遊園地の片目が消えたパンダの乗り物に乗って東京の高速を走りたい 夜間戦闘(れん)

ネットって時間を無駄にするだけとネットの中で鳴いている虫 鷺沼くぬぎ

何もない過去を語れば驚かれ「それは虐待?」聞かれて気付く 和泉明月子

日が早く沈む冬が来るのかと楽しみだけれど寒くなるかと Millicent.AlmondMilkLatte

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◆ 詩

例え理解されなくともしつこく同じことを言い続けるのって、そんなに大切なことなのかな
しつこくて嫌がられるだけなんじゃないのかな
どこかの歌がうんざりするほどうたわれているのと同じ理由かな (棚場田敦也)

幼き頃のあの笑顔
何がこうしてこんがらがったのか
哀しき兄姉 (む~みんママ)

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◆作品評から 

お爺ちゃんが大人の階段を下りてきちゃった たろりずむ
 ~大人の階段は「想い出がいっぱい」の歌詞を思い出すが、認知症を発症したときの子供返りを深刻ぶることなく伝えている。私の父も下りてきてしまった。(月波与生)

濡れながら咲く芙蓉   泣きながら笑うあなた 石川聡
 ~素敵ですね、涙が出そう(nori)

ミント また信じたいものだけをみて おかもとかも
 ~信じられないものが見え過ぎる。信じたくないことも。だから気分を変えるためにミントを口に入れる。一粒、また一粒。信じたいものだけを見んとして。(西沢葉火)

折鶴をほどけばころり恥骨落ち 小沢史
 ~折鶴に息を吹いて、膨らませたお腹に恥ずかしかったことを閉じ込めようと思った。だけど上手く出来ずに、折っては解く。その度にあの時の恥骨がころりと転がって、見られてしまう。恥ずかしい。(西沢葉火)

夕闇のオルゴール化が止まらない 白水ま衣
 ~光の階調の変化をオルゴール(の奏でる調べ)と把握する感性にハッとさせらるし、とても惹かれます。暮れきったとき、オルゴールは止まるのか?ますます鳴り続けるのか? (石川聡)

秋みょうがにょこにょこふえてゆく空き家 石川聡
 ~秋みょうかと空き家はやや付き過ぎであるが「にょこにょこ」がすべてを丸く収めている。オノマトペによって句は生きたり死んだり。(月波与生)

跡形も残らぬような掏摸をする 翠川蚊
 ~掏摸(スリ)、難しい漢字ですね。知りませんでした。(まつりぺきん)

長兄のサブタイトルが決まらない Ryu_sen
 ~次男三男は決まっても長兄だけ決まらないサブタイトル。長兄は「長兄」というタイトルだけで言い尽くされてしまうのだろうか。ラオウの登場は長兄念願のサブタイトルであった。(月波与生)

要約をすれば全ては茄子である 白水ま衣
 ~嘘をつくときは言い切ること。「茄子だろう」と言い換えてみれば切れの良さがわかる。川柳は切れ。(月波与生)

法師蝉   大悲心陀羅尼をとなえ 石川聡
 ~こんばんは。うちの曹洞宗でもやりますよ。日課経なので諳んじることができます(高梅仁)
 ~禅宗は大概詠みますよ。うちは曹洞宗ですがたまにお勤めで読み上げます。(黒穂2022)

万力に息を吹き込む中島みゆき 西脇祥貴
 ~これは油圧式の万力ですね。油の代わりにみゆきさんのパワーが。(楢崎進弘)

遡上するまるでまるでまるでまるで おかもとかも
 ~「ボクサー」という曲の〈Lie la lie, lie la la la lie lie…〉というフレーズにかっては〈嘘で嘘で嘘で…〉という訳が付けられていたのを思い出した。(月波与生)

荷造りの膝の埃や法師蝉 小沢史
 ~御作、好きです。埃につくつくの声が沁み入るようで、渋いです。(石川聡)

座右には最果タヒがありて処暑 玖
 ~「夜空はいつでも最高密度の青色だ」なら私も。(俳句愛 大本伸彰)

コンタクトレンズをつけるときの湖(うみ) 太代祐一
 ~コンタクトレンズの窪みの中の湖。つけた瞬間わたしは湖に満たされる。小さなものから大きなものへ、イメージの広げ方がいい。(月波与生)

あれはもうダス・ゲマイネで処暑でげす 石川聡
 ~太宰 読んでみたくなりました。知らぬことばかり(mikisuzu)

出られないプールと謎の料理人 しまねこくん
 ~♪わったしは~~わたしはプールの料理人~ 人参鶏肉皆浮かぶ~~ とお!(名犬 ぽち)

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◆ 第79回句会報ダウンロードはこちらから

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